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【奥秩父】瑞牆山 登山 ~ 石楠花のトンネルが登山道を飾る、梅雨入りを歩く旅

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2014年6月8日

山梨県の奥秩父にある瑞牆山(みずがきやま)に行ってきました。標高は2230mです。

岩がニョキニョキとつくしのように生えている景観が特徴的です。「瑞牆山」という、複雑ながら響きの良い名前が人気の要因となっています。

6月初旬の瑞牆山は登山道に石楠花(シャクナゲ)が咲きます。

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予定になかった登山で、急な方向転換で決めた瑞牆山でしたが、想定外の収穫になりました。しかし、収穫の裏側では今まで共にした相棒と呼べる存在を失うことになるとは思いもよりませんでした。

梅雨入りし、天候に恵まれない登山にはなりましたが、雨の滴る本来の山を楽しむ旅になりました。

瑞牆山登山

登山口~富士見平小屋

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「晴れてんだけど」

中央道笹子トンネルを抜け、次第に天気が好天すると車内は混乱をはじめた。

梅雨入りした週末の天気予報は東日本一帯で雨であり、本来登る予定であった甲武信岳を諦めていた。代替案として山には登らず、新緑の西沢渓谷でもトレッキングしようということになっていたのである。

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瑞牆山の登山口に進むにつれ、雲は多くなるものの、雨は降っていません。上々の滑り出しであります。

【奥秩父】瑞牆山 日帰り登山 ~ 全面アイスバーンと化した急斜面、危険度は過去最高の旅
2012年4月21日 登山を初めてちょうど1年が経ちました。 山登りをはじめて一番の収穫は、その日一日の思い出をずっと忘れないこと。自分の足で辛い思いをして登ったからこそ得られる思い出は、観光地や名所を巡ったりテーマパークで遊んだ思い出より、ずっと記憶に残りやすいのかもしれません。 とある山の山頂から以前に登った山が見えると、その時に見た風景や思い出が鮮明に甦るんですよね。 そんな登山1周年を記念するのに相応しい山に登ってきました。岩が...

ちなみに2年前の2012年4月に訪れているため2度目です。4月の瑞牆山は全面アイスバーンで非常に危険でした。

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駐車場には多くの車が停まっていました。

後に瑞牆山の石楠花シーズンということを知るのですが、「こんな 雨天予報にも関わらず物好きはいるんだな」と思っていました。

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瑞牆山荘前にツツジが咲いていました。

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雨滴が花についている様はとても麗しい。

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9:21 瑞牆山登山開始

山頂までは4キロの道のり、大体2時間半から3時間の行程になります。

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序盤は木の根が蔓延る登山道です。土の道ですが、岩石がそこらじゅうに散らばっているのが特徴的です。

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水楢(みずなら)や唐松(からまつ)などの新緑が目を楽しませてくれます。

しかし、梅雨入りしたことにより湿度は高く、汗が体中から吹き出します。

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ヤマツツジもまだ元気に花を咲かせていました。

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登山口よりしばらく歩くと富士見平小屋に到着します。

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テント場があるため、瑞牆山と金峰山の2座を登ることができます。

小屋番は背の高い白人女性の方で驚きました。

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ブルーマウンテンコーヒーが飲めるなど、コーヒーにこだわりがあるようです。

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富士見平の名の通り、樹林の隙間から富士山を眺めることができます。

今日の富士山はスモークで燻されていました。

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瑞牆山下山後の温泉は、セオリー通りに行くと増富の湯に立ち寄ることになるので忘れずに。

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富士見平小屋からの道は平坦になります。

雨露で岩が濡れているので滑りやすい。

雨のシャクナゲロード

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日の当たらない場所のため苔が多いエリアです。

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しばらく進んでいくと、樹林帯にポツポツと赤やピンクの花が咲いていました。

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石楠花です。

瑞牆山に石楠花が咲くと思っていなかったので、曇天の天候下、盛り上がりをみせてきました。

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瑞牆山に咲く石楠花はアズマシャクナゲという品種。

東北地方から中部地方(南部)までに自生し、標高1500mから2500mの亜高山帯に咲きます。

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鬱蒼とした樹林帯を彩る赤くは見事です。

前回は4月に訪れましたが、雪山というわけでもなく、緑もない中途半端な時期でした。登山道は凍り付き、たいへん難儀しました。

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平坦な道から一度下ると「天鳥川」があります。

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天の鳥の名のごとく、荒々しく流れる川を岩を頼りに渡ります。

全然、水量ありません。

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高さ10mはあろう達磨岩は瑞牆山の名物の一つ。

ぱっくり真ん中で割れています。

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お決まりの写真を収めました。

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ここからは急な登りが始まります。

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ここで、しびれを切らした天が「梅雨ナメんなよ」と言わんばかりに雨を降らせはじめました。

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登山道は満開の石楠花で埋め尽くされています。雨が降ったことにより、石楠花ロードは艶を増して綺麗です。

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巨岩の下で雨宿りするカタツムリの図。

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瑞牆山の上部は巨大な一枚岩の坂が連続するので、雨が降っていると全て危険です。

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巨岩と巨岩の間をくぐったりとアクロバティックコース。

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瑞牆山のシンボル的スポット「大ヤスリ岩」の真下に到着。

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大ヤスリ岩の下にはイワカガミの群生があります。

こちらも露に濡れて輝きを放っています。

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雲が流動的で太陽光も届き明るいので、晴れ間が見えてくるんじゃないかと思っていたのですが杞憂でした。

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山頂付近の日陰部分の石楠花はまだ開花前。

展望ゼロの瑞牆山山頂

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11:54 瑞牆山山頂

登山口から2時間半掛かりました。登り一辺倒の後半は雨が降ってこともあり大変でした。

なんといっても蒸されて不快。

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山頂の日当たりの良いところの石楠花は花を咲かせていました。

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瑞牆山の山頂は断崖絶壁。

落ちたら50m以上落下します。

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大ヤスリ岩を山頂から眺める。

瑞牆山下山~カメラの死

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展望もなく、早々に下山を開始します。

悪天候の中でも写真を撮り続けていました。

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びしょびしょに濡れた登山道は、岩滑りと泥との格闘です。

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山頂で晴れることに越したことはないですが、樹林帯を歩く分には雨が降っていた方が情緒があるわけです。新しい側面の発見は非常に重要。

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ウェアの撥水力が約に立たないほどに濡れます。

そして、別れは突然訪れます。

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登山道に咲く瑞々しい石楠花を撮影した後….

4年間共に旅をしたカメラの電源が入らなくなりました。

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ひどい持ち主に買われたものです。

標準レンズのAFはとっくの昔に壊れ、MFで頑張り続けていました。雨の日も雪の日も連れ回され、非常に雑な扱いを受けながら、今まで壊れなかったのが不思議な程です。

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本ブログで多くの写真をお見せできたのも、このカメラのおかげです。

ロゴ部分が欠けてしまっているのが痛々しい。

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というわけで、下山後にやって来た増富温泉のシーンに飛びます。

スマホで撮影しています。意外と綺麗ですね。

富士見平小屋にてちゃっかり頂いた割引券を使用しました。雨で濡れ、汗で蒸れの温泉に入らずにはいられない状態です。

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温度差(25℃・30℃・35℃・37℃)の湯船があり、湯は茶褐色です。

造りがプールのようなタイル張りなので、付着した成分が汚れのように見えるので評価に困ります。

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温泉から出ると雨は上がり、夏を感じる大きな雲が穏やかな速度で浮いていました。

甲府の変わったグルメ「どて焼き」

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甲府あたりで何か食べて行こうということになりました。山梨だからといって、ほうとうという選択肢は鼻からありません。夏に食べたくはない。

道の駅にて検討した結果、「どて焼き」という聞きなれない食べ物を選択しました。

どてやき (金手/居酒屋)
★★★☆☆3.57 ■予算(夜):¥3,000~¥3,999

甲府市内に店を構える地元密着型の居酒屋「下條」です。

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お通しに提供されるのは自家製の梅干しです。

昆布と一緒に漬けてあるため、酸味だけでなく出汁が効いています。こういう突き出しに拘っているのは、良い店の証です。

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注文していないのに「どて焼き」が提供されました。1人前3本が提供されるのが、この店の決まりのようです。

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それでは、どて焼きを一口。

くにゅっとした食感があったかと思うと口の中でとろけて消えていきます。味はチーズのような濃厚さを感じました。非常に美味しいです。美味しいが脂を食べているのと同義なので胃袋へのパンチ力はかなりのものです。

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どて焼きとは牛すじを味噌や味醂で長時間煮込んだ料理です。

関西・中部地方ではメジャーな食べ物らしく、関東ではあまり見かけません。ましてやなぜ山梨。

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こちらはどて煮の鍋で一緒に作られている卵。美味しくないわけがないじゃないですか。

ドライバーのSakuさんはノンアルコールですが、自分はアルコールインのビールを煽らせて頂いております。

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チラシの裏に書かれた手書きのメニューに味があります。トマト高い。

ボルスというお酒が気になるところ。

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サイドメニューのセンマイ刺し、キャベツ炒め、ホルモン入り焼きそば、レバー炒め。どのメニューも味が濃く、酒を飲むためのつまみです。

どて煮とご飯の相性は最高だと思います。しかし、非常に残念なことにご飯(白米)の提供はしていません。あくまで居酒屋なのです。

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味が濃く、脂っぽいメニューが多い中で天使のように感じるトマト。

山梨の登山帰りに定番化しそうな店です。

甲府駅から10分ほど歩く距離ですが、南アルプス帰りなんかに持って来いです。

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石楠花に比べて食べ物が目立つって?石楠花だけに尺長すぎたかな(すごく面白いダジャレ)。

…どて焼きをしこたま食べ、もたれた胃に特保飲料を流し込み、応急処置を施しておきました。明るいうちに東京に帰りました。

瑞牆山登山を終えて

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雨に振られ悔し紛れに言うわけではありませんが、雨滴で装飾された石楠花を楽しむことができました。山頂まで続く石楠花のトンネルは見事で、まさに瑞牆山のベストシーズン。

富士見平小屋で見た山バッチのモチーフは石楠花でした。こういうところにヒントがあるのですね。

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より高みの景色を求める場合、それは1年で1~2週間しかありません。植物は気まぐれで、当たりと不作の年を繰り返します。

開花や紅葉の当たり年、それが好天の日に重なるというのは本当に幸運なことで、自身がその日に旅に出れるという未来保証はありません。

そう考えると残された時間に何度も機会はないように思えてきます。出来る限り多くのことを掴める旅を計画しようと思います。

瑞牆山の地図はこちら

登山奥秩父
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コメント

  1. 一緒に同行された方?のパンツが私と一緒ですね。

    • >だのんさん
      次回も登場するので乞うご期待。

  2. 雨の日は花が一段と美しいですね。もちろん腕とカメラが良いんですけどね。私は、デジカメですが雨の日にレインウエアの内ポケットに入れて、ガシガシと山に登ったら、カメラがなんか変な事になってしまいました(蒸されたんですね)。濡らしたくないし、でも、サッと出して写したいしネ。

    • >やま子さん
      度々コメントありがとうございます。
      雨の日の対策として、シャンプーハットを携帯し、一眼にかぶせるように使っています。
      デジカメは防水性あるものが出ているので、ちょっと欲しいんですよね。スマホは防水なのですが、落とすのが怖いので使いたくありません。

      • ありがとうございました。
        防水のカメラ欲しいです。その前に、veryblueさんのようなセンスの良い写真が撮りたいです。

        • >やま子さん
          人の目に映らない構図で取るだけで「おっ」と思える写真が出来上がりますよ。
          虫の目線で、花を下から見上げるような写真を撮って下さい・x・b

  3. また失礼します!
    梅雨ならではの潤いのある写真はすごくきれいですね。
    瑞牆山、私も今年のGWに行ってきました。なかなかハードロックな山でくたびれましたが、頂上の景色がまるで日本ではないかのような錯覚をするほど、見事でした。
    頂上のすぐ隣の岩山に登っていた登山客が降りられなくなり、ヘリのレスキュー隊に救助される姿を、上から見下ろすという貴重な体験もしました。
    まだ登山記録が溜まっていると思いますが、いつも楽しみにしています。

    • >えふさん
      瑞牆山は一般的に想像する山とはかけ離れた山容を楽しめますね。
      瑞牆山以外にも宮崎県の大崩山(おおくえさん)など似たような形をしているみたいなので、いずれ行ってみたいです。

      調子に乗ってしまった登山者がいたのですね。自分もいい感じの岩場に登る癖があるので気をつけようと思います。

      登山記録の更新がんばります!

  4. まさに今の時期…これは瑞牆に行かねば。

    すごく面白いダジャレがツボです。これは深夜に見ちゃいけない。

    • >rockwellさん
      今年も石楠花が良さそうですね!
      そうです、是非甲府にお立ち寄り下さい。仲間でも一人でも入りやすい店です。

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