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【京都】愛宕山 登山 ~ 火伏の御利益がある総本山、1000年の都を見下ろす旅

京都の愛宕山

2017年3月17日

京都府の愛宕山(あたごやま)に行ってきました。標高は924mです。

全国約900社ある愛宕神社の総本山がある、比叡山と並ぶ京都の信仰の山です。東京港区にも愛宕山があり、23区の最高地点があります。京都愛宕神社は古くから、火伏(ひぶせ)や防火に霊験があり、「あたごさん」と親しみを込めて呼ばれています。

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同じ職場で働く、近畿地方のとある県出身のおじさんが言っていました。連休に実家に帰るときは、旧友と「あたごさん」に登っていると。自分とは違う地方出身の山登り文化に興味を惹かれるところがあり、愛宕山について調べると、歴史の深い山だと言うことを知りました。

1000年以上、京都の街を見守ってきた山の旅スタートです。

愛宕山(京都)について

愛宕山の地図

京都愛宕山の地図

清滝バス停から愛宕山表参道で山頂を目指しました。嵯峨水尾に下山するコースです。

コースタイム

清滝バス停(9:20)→水尾分かれ(11:07)→愛宕山山頂着(11:51)→愛宕山山頂発(12:24)→嵯峨水尾(13:32)
行動時間:4時間12分

愛宕山(京都)登山

通勤ラッシュの京都駅から路線バスで愛宕山登山口のある清滝へ

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京都は過去何度か訪れたことがありますが、登山目的では初めてです。

京都に山があるの?」と、お思いの方は是非地図をご覧ください。京都の市街地は僅かで、面積のほとんどが山林です。

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東京から京都に来るのに夜行バスを利用するという、学生みたいなことをやってきました。

別に新幹線代をケチったわけじゃないんです、行程的に仕方のないことだったのです。平日の金曜日をプラスした行程だったので、夜行バスを降り立った京都は通勤ラッシュの始まりの時間帯でした。地方都市の通勤ラッシュを見るのは新鮮だったりする。

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「バスが出発する時間までの間で、京都っぽい朝食を」と思っていましたが、京都駅構内の飲食店街は無念の開店前。仕方なく、マクドナルドでいつもと変わらぬ味を食べました。

泊まりの用意をコインロッカーに詰めて、バスターミナルに移動します。

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愛宕山の登山口がある「清滝」行きは、C6乗り場です。

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バス乗り場で大声で案内をしているおじさんがいました。

でも、案内の仕方にサービス力が感じられず、不審に思いながら観察していました。腕章も社章もつけていないので、バス乗り場を整理する係員じゃなさそう。どこの街にも一人はいる、いわゆる「変なおじさん」のようでした。京都駅前のバスターミナルで案内を勝手にするおじさんにはお気をつけて。

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清滝行のバスに乗車。最初はガラガラでしたが、途中から乗ってきては降りての繰り返し。

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観光地の嵐山よりさらに奥地にあり、市街地から離れた清滝まで行くのは登山者しかいないようです。

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清滝バス停に到着しました。京都駅前よりグンと気温が冷たく感じます。

同じ時間帯に登山に出発しようとしていたのは、自分たち以外に年配3組ほどです。夜行バスで来て、路線バスで京都の山奥に来ているので、現時点で京都に来た実感はゼロ。

同じ時間帯に出発する登山者が全員関西弁を喋っていたくらい。

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清滝バス停から登山口までは徒歩7分ほどの距離を歩きます。登山道の案内がしっかりあります。

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進んでいくと清滝川と集落が見えてきました。

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京都の奥座敷らしい風景に変わってきました。

愛宕山参拝客のための旅館が点在していました。後述しますが愛宕山はかつてはケーブルカーが整備され、旧時代は観光地として栄えていたようです。

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時期的に桜が咲く直前の3月下旬ですが、梅が所々に咲いていました。

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愛宕神社の鳥居があります。鳥居の先からは、愛宕山の聖域なのでしょう。

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鳥居をくぐると看板に古歌が書かれていました。

伊勢へ七度、熊野へ三度、愛宕さんへは月参り

京都に住まう人に課せられている業は過酷なようです。古い時代の話ですし、車や電車で参るわけではなく、大峰奥駈道や紀伊半島の秘境を山越えする過酷なルートのはずです。

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集落を抜けて、参道へと入っていきます。

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君は愛宕神社の狛犬なのかい?

登山者を見定めて、「よし、通れ!!!」と語りかけてきた気がします。

階段が永延と続く愛宕山神社の参道と消防団の看板

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コンクリートの道から階段に変わります。

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足を数歩踏み入れていくと、整然と真っ直ぐと伸びた杉の樹林帯に変わっていきます。愛宕山は最初から最後までこんな感じなので、花粉症の人は地獄かも知れない。

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愛宕山の登山道の見所の一つとして、嵯峨消防分団の立て看板があります。

頂上まで40枚、100m間隔で設置してあり、救助の際の目安として機能しているようです。所々、見逃したのか、そもそも無かったのか歯抜けていますが、出来る限り紹介していきます。

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栃木県の男体山同様に山全体が聖域、山火事の原因になりますし、禁煙は当然かもしれません。色んな山に登ってきましたが、「全面禁煙」と銘打ってるのは珍しい。

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一丁目ごとにあるお地蔵さん。信仰の山らしいです。

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序盤に水場がありました。

が、ちょっと躊躇われる感じではあります…。

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階段がずっと続きます。

平日ですが登山者の数は多く、すれ違っただけでも40~50人はいたかも知れません。京都の観光地としてはかなりディープと思われますが、スニーカーで登っている人も多かったです。ずっと階段なので登山靴じゃなくても問題ないとは思いますが、この日はスニーカーでは厳しいことになってきます。

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煙草に厳しい愛宕山。くわえ煙草はダメです。

ただ、2枚目の看板では禁煙と言っていたが、3枚目では正しい吸い方ならOKと矛盾を感じるが、細かいことは気にしないでおきましょう。

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4枚目は壊れていて、色も違いました。足元に注意しないと、看板が見れないと言うジョークなのだろうか。

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5枚目は見つからず。6枚目では、うきうき気分が伝わってくる内容に変わる。

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信仰の山らしく、坂の一つ一つに名前が付けられ、由来があります。宇治のお茶を山頂に貯めこんでいたようですけど…なぜ山頂に…。

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6枚目で「準備OK楽しいね!」と言いながら、7枚目では突如、辛らつに。製作者は情緒不安定なのか。

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一文字屋跡

道路網が発達と自動車が普及するまで、山登りと言ったら市街地から近い位置にある山。かつての隆盛を残している小屋跡に懐古の念がわきます。かつては、庶民の娯楽の一つで、現代よりもっと往来があったのでしょう。

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8枚目~10枚目は火の用心の三部作。火事を発生させない強いメッセージ性を感じます。

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登山道は相変わらず、単調な階段を登り続けます。

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最初の説明の繰り返し。

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おや?

今まで同様に火の用心を訴えていますが、文章に創作性が現れてきました。

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休憩所がありました。

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気温は6度と低いので、立ち止まって数分時間が経つと肌寒く感じます。

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Twitterをしている現代的な愛宕山神社。

冬の時期は、積雪情報をチェックするのに役立ちます。自分たちはここで初めて存在を知ったわけですが…。

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茶屋跡。

先ほども小屋跡がありましたが、明治時代の初めまでは何と19軒の茶屋が存在したようです。

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14枚目にして、問題作。お色気ボイス風。

火遊びはヤッちゃ イケない ヤラせない♡

漫画のセリフを意識したようなカタカナの使い方が「わかっているな」って感じです。

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14枚目のことはなかったかのように、火の用心の注意喚起をする15枚目。

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15枚目の緩衝材を挟んで、確信犯的な16枚目。

昭和のコント番組のような言い回しであり、製作者の年齢が垣間見える。

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ふざけたら真面目になるルーチン。

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叫び。

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30丁目の休憩所。まだまだ先は長い。

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19枚目。

山火事の話はどこへやら、火災報知器の促進案内になりました。

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樹林帯がなくなる場所があり、山並みを見渡せるようになりました。が、土地勘がまるでないので、山の判別はつきません。京都の奥山は突出して目立つ山はないようです。

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ずっと登りが続くわけではないようで、平坦な山道がありました。前方を歩くおじいちゃん二人組は、愛宕参りをかれこれ10年以上続けているベテランでした。

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20枚目の看板を見逃しましたが、京都の街並みの風景が広がります。京都の街は盆地に存在するとは聞いていましたが、実際山の上から眺めてみて納得。

中央を流れるのは桂川(かつらがわ)、下山後に立ち寄ることになります。

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21枚目。

我が家の報告でした。マジックでさりげなくミツバチ注意の記載。

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22枚目。

そのミツバチの注意の看板。時期的にミツバチは飛んでいませんでした。

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真面目が続くと”笑い要素“を入れたくなるのは関西人だからなのだろうか。

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\ドッ/

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25枚目は、地域の小学生が考えたような標語になる。

この緩急を駆使した高度な笑いテクニックなのだろうか。純粋な関東民にとって理解しがたい。

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登山道にカメラを戻すと、特に変化はありません。

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26枚目は、5・7・5(字余り)

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27枚目。

製作者は飽きて、小学生に公募したんじゃないだろうか…。

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現代では間違いなくコンプライアンス違反になりますが、昔は尾根から谷に向かって瓦を投げる、カワラ投げの文化があったらしいです。

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28枚目。まさかの26枚目のコピー、と思いきや「私」と「あなた」で、対になっている仕掛け。

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28枚目。

コメントするのも飽きてきたので、始めたことを後悔している。

標高が上がるにつれて、雪山と化する京都の奥山

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登山道に大きな変化が出てきました。です。

3月の下旬、標高1000m未満、雪があるなんて想定していませんでした…。

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30枚目は分岐を示す内容になっています。趣旨が違うような。

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結構、雪が出てきたけどアイゼン持ってないし、大丈夫かなと心配になってきました。

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水尾分岐にある小屋に到着しました。看板に醸し出される昭和レトロな雰囲気に癒されます。

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ああ、これは完全に雪山だな。

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ハナ売場がありました。

心が汚れているので、そっち方面のハナ売りかと思ってしまいましたが、神聖な山でそんなことあるわけないです。火伏の樒(しきみ)の売り場があったそうです。樒は黄白色の花です。

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階段に雪が積もります。明け方だったらガリガリで滑って登れなかったかもしれません。

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雪の登場に看板の存在を忘れ、31~33を見逃しました。書いてあることはごもっともな標語。

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35枚目では「ゴミ子」と言うキャラクターが登場し、コント設定が始まりました。

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「ゴミ箱男」が登場し、36枚目で35枚目のアンサー。昭和歌謡のデュエット曲か。ゴミ子はゴミ箱男に捨てられた女なのでしょうか。まぁ、すごくどうでもいいです。

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残雪かと思っていましたが、杉の木に雪が積もっているのを見ると、前日に降雪したようです。

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結構、がっつりと雪が積もっています…。雪の降る京都は憧れていましたが、まさか山の上で体験することになろうとは…。

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10センチ以上は積もっています。

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立派な黒門がありました。

現在はありませんが、白雲寺の門だったようです。

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40枚目、お疲れさまでした。

単調な登山道を楽しませてくれました。37~39は見逃していました。愛宕神社まで後300mの表示があります。

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黒門をくぐり、数分歩いたところで灯篭が並ぶ、開けた道になります。この一帯には複数の宿坊があったそうです。

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トイレがありました。

小便器が小さい、古いタイプのやつです。

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資材置き場のようですが、屋根のある休憩所がありました。

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建物は立ち並んでいますが、さながらゴーストタウン状態。自動販売機の1台が稼働していましたが、冷たいドリンクしかありません…。

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展望は杉の隙間からチラッと見える程度です。

「見晴らしの良い山頂で、お昼ご飯を食べる」のようなレジャー感覚の山ではありません。修験道の山なので、当然ですけど。

幽玄な景観の杉並木を登る、愛宕山神社の参道

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愛宕神社の本殿に繋がる階段です。

雪が演出する風景が相まって、神聖さが増しています。登山を始めてから歳を重ねたので、自然と人間が近い距離にある修験道の山をより登りたい気持ちが強くなっています。

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杉の大樹と石段が、地元である栃木県の日光東照宮と重なる雰囲気を感じます。

東京の愛宕神社は参拝者泣かせの急坂が有名ですが、本家の階段もまた登山者泣かせの最後の試練です。

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冷凍状態のしめ縄。

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大きな鳥居をくぐると稲荷神社がありました。

京都の稲荷大社総本山は未だに訪れたことないので、次の京都旅の際は最優先事項です。

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完全に雪景色に変わり、ようやく愛宕神社の本殿が見えてきました。

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愛宕神社

登り始めて何時間、山頂に到着しました。門の横に社務所があり、神主さんがいます。

極寒の愛宕山神社で御朱印を頂く

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平日の雪がある時期でも参拝者は多く、同じ時間帯に10数名ほどはいました。神主さんに御朱印帳を預けて、愛宕神社の参拝をしました。

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1300年以上の歴史がある神社で、全国に900社ある総本山。

影響力は遠く関東まで及び、東京の一等地にあり、千葉県の最高峰は同名の愛宕山です。現在では低山に分類される標高ですが、間違いなく日本を代表する霊山です。

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本殿は昭和4年(1929年)に建て替えられたそうです。

一般の登山者・参拝者は山道を歩くしかありませんが、工事用車両などの管理する道は山頂まで続いているのかなとおもいます。地図を見る限り。

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奥宮です。

愛宕神社は、ゲーム的な解説をすると火属性耐性の祝福を受けられる神社です。京都には「三歳参り」と言う風習が残っていて、三歳までに登ると一生火事に遭わないと言われています。
距離的な意味で、三歳児の登頂難易度はハードだと思います。お父さん頑張ってください。

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住んでいる家が火事になったことはありませんが、子供の頃に昼寝していた時に隣の家が火事が発生。普段から大人しいおばあちゃんが見せたことない剣幕で、「隣が火事!!!!逃げるよ!!!!」と、叩き起こされたことを今でも鮮明に覚えている。幸いにも自分の家への延焼は免れました。

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お詣りを終えて、社務所にある休憩所のストーブ周りで、暖を取りました。ここまで冷え込むとは思っていなかったのでありがたい…。

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愛宕神社の御朱印です。

猪の印鑑が押されています。諸説あるようですが、愛宕山が京都の西北に位置する、神社の創建者である和気清麻呂が猪に助けられた故事に由来するなどなど。2019年(猪年)に登ると御利益がアップしているのかもしれません。

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御参りと御朱印を済ませたので、下山を開始します。

水尾の里へ下山、嵐山トロッコ列車に乗車する

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ロープを頼りに慎重にくだっていきます。午後になり太陽の光が差し込んできました。サングラスは当然持ってきていないので、反射が眩しい眩しい。運動靴の学生や、メルトン生地のコートを着た夫婦が登ってきたり、根性逞しいなと思います。

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水尾の里の分岐点に戻ってきたので、下山します。

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雪がなくなり一安心。

こちらのコースには史跡が見当たらないので、古くからあるルートではない様子です。

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これから降りる水尾は、山城と山城を結ぶ要所として存在していた街だそうです。柚子と梅が特産。

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登山道が終わり、アスファルトの道に出てきました。

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地図上でご覧いただくとわかりますが、京都駅から20分程の距離にありながら、山に囲まれた自然あふれる場所です。

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営業時間外ですが、お食事処があったり、京都市街とは違う風情を感じることができます。

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バス停に到着しました。

保津峡駅と水尾を一日5往復している自治会バス。保津峡駅まで4キロなので、歩けない距離ではないのですが、少し待てば14:25の便が来るので待ちました。

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待合所の建屋の中におじいちゃんがいるなと思っていたらバスの運転手でした。この地域に住む高齢者の足になっているコミュニティバス、こういった超ローカルなバスに乗るのは少し興奮します。

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保津峡の手前で途中下車させてもらいました。保津峡駅に行くのではなく、トロッコ列車に観光目的で乗るためです。

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山陰本線の保津峡駅(ほづきょうえき)は、とても珍しい駅で、鉄橋の上にホームがあります。しかも、両側はトンネルです。

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グリーンな色をした川が流れています。

川の名前は地域ごとに変化するようですが、京都市内に流れる桂川です。

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吊り橋を渡ると嵯峨野観光鉄道のトロッコ保津峡駅があります。風光明媚な駅と言えば聞こえはいいですが、降りても観光する場所がない秘境駅です。

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近畿の駅百選。

鉄道を愛する登山者として、訪れるべき駅ですね。JR保津峡駅も捨てがたかったのですが…。

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なぜここで下車したんだろうと思う、韓国人観光客が1組待合所にいました。

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ホームには信楽焼の狸像がピラミットのように整列していました。シュールです。なぜ狸?と思いましたが、答えが書かれていました。

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たぬき=コアコンピタンスの精神のようです。

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そして、定刻通りに嵯峨野鉄道がやってきました。観光列車らしい、レトロな車両です。

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嵐山駅までの一駅区間だけですが、観光列車に乗ったという実績を収めました。登山で利用しているのは我々だけの模様でした…。鉄道とレールのきしむ音と京都郊外の風景を楽しめます。この時期に乗るのは、結構寒い。

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高級ホテルリゾートの「ほしのや」が見えました。自宅から石油が出ていれば泊まるのに…。

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保津峡駅から一駅の嵐山駅に到着です。

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トロッコ嵐山駅は、こじんまりとした駅です。朝一で京都に来て、そのまま愛宕山に向かったので、初めて観光客で賑わいを感じます。

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京都の旅で嵐山に来たのはこれが初で、写真でしか見たことのない渡月橋(とげつきょう)を見て感動しました。3月下旬の京都は、卒業旅行&春休みシーズンで、和装した女の子グループ多めでした。

登山用のリュックを背負っている自分たちは、海外のバックパッカーに見えていたに違いない。

嵐山の日帰り温泉に入り、夜の京都の街へ

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渡月橋の対岸まで移動しました。

右奥の山頂部分がこんもりと盛り上がっているのが愛宕山です。ここからの渡月橋の写真は観光パンフレットでよく掲載されるので、愛宕山を知らずとも、山を眼にしている人は多い。

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嵐山温泉「風風の湯」に立ち寄りました。

観光地のど真ん中にある日帰り温泉施設なので、混んでいるのかなと思いましたが、お客はほどほどでした。平日の電子チケット利用で800円でした。

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出来て間もない施設のようで、内装が綺麗でした。露天風呂もあり良かったです。

京都市内に宿は取っていましたが、ゲストハウスと民宿の中間みたいなところだったので、お風呂に入っておいた次第です。

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温泉に入った後は、JR嵯峨嵐山駅まで歩きました。嵐山はJRから遠い…。

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上京する嵯峨野線(山陰本線)に乗り、京都駅に戻ります。

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ほぼ、12時間ぶりに京都駅に戻ってきました。

18時駅構内の京都駅は帰宅するサラリーマンで溢れていました。コインロッカーに預けた荷物を回収して、五条方面の宿に移動しました。

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宿にチェックインしてからは、夜の祇園四条に出かけました。金曜日で賑わい花火やかな京都ディープナイトを味わいました。愛宕山登山からの京都観光。年に2,3回の確率で発生する、山から町まで、濃縮還元100%の一日を過ごしました。

愛宕山(京都)の登山を終えて

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日本は山の占める面積が7割の国です。
西に都が存在した期間が長いことから、山岳信仰が残る山は西日本に多い。一方で、東日本は自然の広い山が多いのが特徴。単純に標高が西は低く、東が高いのも要因だとは思いますが、小さな島国でこれだけ登山のバリエーションが豊富なのは珍しいんじゃないでしょうか。海外の山に詳しいわけじゃないけど。

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愛宕表参道には庶民に親しまれてきた栄枯盛衰の名残があり、世界からの観光客で賑う京都の町の新しい側面を見ることができました。登り2時間以上と意外と大変な山ではありましたが、雪化粧した杉並木と脆弱の参道は心打たれるものがありました。
愛宕山は今回の嵐山観光とセットにしたように、京都観光と組み合わせるのが良いかと思います。
火伏の神様にお祈りをしたので、火災保険を解約しても大丈夫ですよね?ダメか…。

愛宕山の地図はこちら

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