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【マレーシア】キナバル山 登山(準備編) ~ 初めての海外登山、ツアー参加とコタキナバルについて

キナバル山

日本の時代が「令和」に変わりました。

新しい時代、その記念すべき1座は、日本の山ではありませんでした。マレーシアのボルネオ島にあるキナバル山です。日本が誇る標高3776mの富士山よりも高く、標高4095mです。日本を飛び出して初めての海外登山は、新しい時代の新しい一歩になると確信し、ゴールデンウィークの長期休暇を利用して旅してきました。

本記事は、登山の本編ではありません。

キナバル山登山に向けての準備とコタキナバル市内の紹介になります。

キナバル山の登山計画の流れ

キナバル山の岩壁

キナバル山は初めての海外登山にうってつけの山だと言われています。

これは大きく二つの理由があります。

  1. 標高が4000mもありながら、一年を通して雪が降ることがない
  2. 登山コースが国に管理されていて、小屋泊前提とポーターを雇える

夏の富士山を登る装備で登山可能です。

国内の山に登るより当然、金額も日数も掛かるのは事実ですが、現実的なラインです。ヨーロッパアルプスやヒマラヤの山を登ろうと思ったら、経験・装備・日数・金額が一定以上に必要ですし…。日本人にとっては、国内最高峰の富士山より高い世界遺産であるというのもポイントでしょう。また、日本の山では見られない植生や地質を見ることができます。

キナバル山の登山はマレーシア政府によって厳重に管理されているため、面倒な手続きを踏まなければなりません。

①旅程計画
②航空券の取得
③登山ツアーの予約
④宿泊地の予約

キナバル山に行きたいと思ったら、上記のような手順でプランニングをします。

旅程計画

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キナバル山の登山は、1泊2日の日程が必要になります。それを考慮して全体の旅程を組みます。

参考までに自分の旅程で、以下の5泊6日のプランで組みました。

DAY1:移動(成田→コタキナバル)
DAY2:離島観光&市内観光
DAY3:キナバル山登山(1日目)
DAY4:キナバル山登山(2日目)
DAY5:観光&移動(コタキナバル深夜発)
DAY6:(早朝成田着)

十分満足する旅程でしたが、コタキナバルの観光地をもう少し巡ろうと思うと、もう1日欲しかったです。登山を組み込むと厳しい。ちなみに下山後の5日目は、筋肉痛がしんどかったので、前日までに観光していくのをおススメです。

観光に興味ないのであれば、3泊4日で強行可能です。

大型連休に計画するのであれば、3か月前から予約を始めましょう
航空券は年末年始でもなければ大丈夫ですが、山小屋の定員に限りがあります。GWに計画した時は、2か月半前でギリギリでした。

航空券の取得

コタキナバル国際空港空港への航空券を取ります。

日本の航空会社は就航していませんが、成田空港からマレーシア航空の直行便があります。本数が少ないので、これで行く場合は、フライトの日程から旅程を合わせる必要があります。そして、ちょっとお高め。

トランジットで行く場合、クアラルンプール、香港、仁川、台湾から乗り換えがベターです。LCCが就航しているので、安ければ往復4万円くらいに収めることも可能なようです。ちなみに自分の場合、ゴールデンウィークでもある程度安く、乗り換え時間が短かった、成田から韓国のLCCジンエアーで仁川空港乗り換えでした。

トランジット時間を丸1日取って、マレーシアのクアラルンプールを観光した方がよかったなと思ったりします。

登山ツアーの予約の仕方

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登山ツアーの予約が一番の肝となってくるところです。日本の登山のようにキナバル山は登山口まで行き、Let’s登山というわけには行きません。

キナバル山の登山は、以下の3つが義務化されています。

  1. 入山届提出
  2. 入山料の支払い
  3. ガイドの随行

例外はなく、事前に登山ツアーに参加しなければなりません。この登山ツアーの参加にはざっくり3パターンあります。

①日本の旅行会社が企画する登山ツアーに参加
②日本の旅行代理店からコタキナバル現地の代理店に契約してもらう
③コタキナバル現地の旅行代理店と契約する

どれを選択するかによって、料金と手間が変化します。

入山料+宿泊代+ガイド料+食事代が含まれているので、日本円で4~6万円はかかると思っていて下さい。これらの3つのパターンを少しだけ詳細に解説します。

①日本の旅行会社が企画する登山ツアーに参加

航空券からキナバル山登山の手続きまで全てお任せのパターンです。

航空券の手配から登山に関する諸々の手続きをやってくれます。当然、現地では英語でのコミュニケーションなので、それも必要なし。お値段は高いですが、安心の参加方法です。

ツアー団体として動くので自由度は低いですが、日本人だけで登れるので、中高年向けのプランです。

西遊旅行:https://www.saiyu.co.jp/feature/kinabalu/

②日本の旅行代理店からコタキナバル現地の代理店に契約してもらう

一番面倒なキナバル山登山の現地旅行代理店との契約を日本の代理店がやってくれるパターンです。

コタキナバルの旅行代理店との連絡は英語でのメールのやり取りが発生し、日本の感覚とは違って、レスポンスが悪いと聞きます。登山行程などの詳細を日本語のプリントで送ってくれます。航空券とホテルの手配は自分達でしなければいけませんが、個人パーティーで参加する形になるので自由度があります。社会人向けのプランです。

ただし、現地での英語のコミュニケーションは必要です。

自然と文化の旅NCT:http://www.nctravel.co.jp/Kinabalu/

③コタキナバル現地の旅行代理店と契約する

全ての手配を自分でやるパターンです。

現地の旅行代理店と個人でやり取りしながら契約します。詳しくは書きませんが、予約可能な期日の条件などいろいろあったり、マレーシアの働き方は日本と違うので、レスポンスが数日後というのも結構あるようです。トラブルなども自分で管理しなければいけません。手間は掛かりますが、②より1万円弱は安く手配することができます。旅慣れた人向けのプランです。

登山ツアーのまとめ

キナバル山公園事務所

自分は②を選択しました。

見ず知らずの中高年層とパーティーを組みたくなかったので①は初めから除外。③は海外旅行経験がないに等しいので除外しました。

GWと言うことで、日本人が多かったです。ざっと、プランの内訳を振り返ってみると、①のツアーが2団体、②は7~10組、③は2~3組くらいです。①のパーティーの平均年齢は40~60代です。②は20~50代で、1人か2人の参加が多い。③は②と同じくらい。

メリット・デメリットはいずれにもありますが、①はツアーで安心、②と③は手間を金で解決するかだけの違いです。

日本の代理店で申し込んだ場合のツアーの流れ

日本

1 ツアーに参加するメールを送る
2 日本の旅行代理店から見積もりが届く
3 日本円で見積金額を振り込み、現地宿泊ホテルの情報やパスポートのコピーを送付する。
4 登山の日程表と現地ホテルに迎えが来る時間が届く

現地

1 早朝、コタキナバル市内ホテルに現地の代理店の人がに迎え(聞き取りにくい英語喋る)
2 公園事務所で降ろされ、登山手続きをする(もちろん英語)、登山証を受け取る
3 現地ガイドを紹介される(英語をしゃべる)、ポーターは別料金
4 ガイドと一緒にバスで移動し、キナバル山登山口へ
5 登山開始~小屋に到着
6 小屋の前で、ガイドと別れる
7 翌朝(深夜)、ガイドが食堂に迎えに来る~山頂へ
8 下山完了、公園事務所でガイドと解散、登山証明書を受け取る
9 公園事務所のレストランで食事
10 時間になったら大型バスでコタキナバルへ、前日宿泊したホテル前で降ろされる
補足すると、日本の代理店とはメールで、もしくは電話でしかやり取りしません。料金は日本円(当日のレート)で銀行振り込みです。この場合、英語を使う場面はおもに3か所です。
  • 公園事務所での手続き
  • 登山ガイドとの連絡事項
  • 小屋での受付の説明

意思疎通できるレベルは必要なので、英語が全く分からない場合は、英語を喋れる人を連れて行くか、翻訳アプリで頑張ろう。ちなみに、自分はかなりテンパりました。

現地ガイドは添乗員のような働きはしません。道案内とチェックポイントの処理がお仕事です。「あの花はなんですか?」、「あの山の名前はなんですか?」と質問したら答えてくれます。ちなみに、ガイドは当たり外れがあります…。自分に割り当てられたのは新人でしたが、距離感が合って良かったかな。

登山前日の宿泊地予約

航空券と登山ツアーが決まったら、最後は現地のホテルを予約します。登山前日はコタキナバル市内に宿泊します。GWに行きましたが、現地は連休ではないので、宿泊場所に困ることはありませんでした。年末年始と旧正月の時期を除けば、予約で埋まるってことはないと思います(たぶん…)宿泊料金はだいたい日本の3分の1の値段で泊まることができます。日本と違って部屋単位の値段です。

地図上の範囲は、ツアー会社から登山前日に指定された宿泊エリアです。

個人的にですが、最新のショッピングモールの「スリアサバ」と、旧市街の主要な店が集う「ダヤ通り」付近にあるホテルが、買い物と食事に便利です。

日本の宿代を考えると、「え?この値段でこんなとこに泊まれるの?」って思うはずです。

参考ですが「キナバル ダヤ ホテル」に宿泊しました。一部屋4千円くらいで、スリアサバとダヤ通りの中間にあるので、立地は抜群でした。ユニットバスですが許容できる範囲(トイレ事情は日本が最高峰なので)です。安ビジネスホテル特有の臭いと表通りの騒音が高層階でも聞こえるのが難点(別のホテルでもそうかも…)。

日本のビジネスホテルの値段で、マリオットやヒルトンに泊まれるので、神経質な方はそちらでも良いかと。底は一泊1000円もしないゲストハウスがあります。

コタキナバルについて

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航空機、登山ツアー、ホテル予約が完了したら、必ず拠点となるコタキナバル市内について知っておきましょう。

コタキナバル市内は、ダウンタウンとビーチリゾートがまとまっている都市です。

コタキナバル国際空港からコタキナバル市内は、車で15分ほどの距離です。コタキナバル市内からキナバル山の登山口は、車で2時間弱の距離です。

これを東京で例えると、新宿から奥多摩に移動して、背が2倍ほどある雲取山に登る感覚なのです。そう考えると難易度が高くないように思えますね(?)

治安

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治安はとても良いと思います。

コタキナバル市内を夜中の22時~23時頃に街を出歩いていましたが、特にトラブルはありませんでした。東南アジアの地方都市と思って、夜はガラガラと思っていましたが、23時くらいまで営業しているレストランやカフェがあり、人の往来がとても活発です。

日本と違って、路上で寝転んで何かしている人がそこらじゅうにいますが、たぶん何もしていないと思います。夜になると「マッサージ、マッサージ」と声をかけてくる人が多いですが、別に強引に誘われたりしません。夜のサービス的な意味じゃなく、本当のマッサージだと思います(たぶん)。

まぁ、異国なので気を付けておくことに越したことはありません。

マレーシアサバ州の治安

マレーシアのサバ州ですが外務省の海外安全ホームページで確認すると、2019年現在は「レベル3:渡航はやめてください(渡航中止勧告)」になっています。

話が違うじゃんと思いますが、サバ州の東海岸の話です(コタキナバルは西海岸)。

2016年にイスラム過激派(ISIL)がフィリピン南部を一時期支配していたのは記憶に新しいと思いますが、海を越えてサバ州の現地マレーシア人や外国人観光客が誘拐される海賊事件が多発していたようです。昔からフィリピン人の不法滞在など問題になる地域のようです。

両替・クレジットカード・電子マネー

空港のレートが悪いと聞いたので、到着後に少しだけ両替して、後日ショッピングモールのスリアサバで両替しました。

クレジットカードはショッピングモールや大きなレストランで使えます。ダウンタウンの食堂は現金が基本です。当然、VISAとMaster Cardが主流。JCBが使えるのは稀です(マクドナルドは使えました)

電子マネーはショッピングモールでアリペイが有効そうでした。市内にはATMがあるので、デビットカードで現金引き出しが可能です。

交通機関

コタキナバルは交通手段としての鉄道がないので、バスかタクシーが基本です。

タクシーですが、個人の配車アプリ「Grab」のサービスを利用がおススメ。日本で事前に必ずインストールしておきましょう。日本では馴染みのない配車アプリですが、すごーく便利です。アプリで予約してから5分~10分以内で車が到着します。値段もタクシーより安く、ぼったくられる心配はありません。

  • 空港から市内ホテルの移動は10RM(265円)
  • 市内の移動は、5RM(132円)

注意点としては、支払いは現金やカードを指定できるが、日本国内でVisaの登録ができないこと。カード登録の時にワンタイムパスワードが必要になる罠がある。

タクシーは郊外の観光地から市内に戻るときに一回だけ使用しましたが、Grabよりちょっと高いだけでした。Grabで7RMのところ、タクシーが10RM。

交通マナー

交通マナーは悪いです。悪いというより、車優先の社会です。

道路を横断するときは細心の注意して、小走りで渡らなければいけません。歩行者用の信号は中心部にしかありません。そもそも、歩道の整備が今一つで、どこ歩けばいいんだろうと悩みました。赤信号は気を付けて渡れって感じで現地の人は横断しています。隙あらば渡らないと、ずっと向こう側にいけない。

運転手にもよりますが、荒さは感じませんでしたが、スピードを基本的に出します。

買い物

24時間営業のコンビニが市内の至るところにあり、早朝営業、深夜営業の食堂・レストランも多数存在します。大型ショッピングモールもあり、10時~22時で営業しているので、日本の時間感覚で買い物可能です。

コンビニは日本でもお馴染みのセブンイレブンとOrangeという店が、市内の至る所にあります。セブンイレブンは日本とは別物で、品ぞろえはあまりよくありません。ジュース、アイス、お菓子は充実していますが、弁当はなく、美味しくなさそうなパンとカップラーメンはあります。

買い物に困ることはないです。

食べ物

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結論から言うと、5日間の旅では飽きることはなく、美味しかったという感想です。

マレーシア、しかもコタキナバルってことでピンと来る人はいないはず。自分もそうでした。マレーシア料理が日本ではあまり馴染みがないので、ざっくり表現すると、中華料理、インド料理、またその混合って感じです。から揚げ、カレー、餃子、ラーメンが好きな純日本人の自分の口にも合いました。日本でもおなじみチャーハンや焼きそばは定番です。

ラクサ(カレーヌードル)とバクテー(薬膳角煮)は食べるべきローカルフードかと。海沿いの街なのでシーフード、熱帯なのでフルーツは本当に美味しいです。GWだと時期的に売ってなかったが、臭いでドリアンも有名のようです。KFCやマックなどのおなじみのチェーン店、日本食をレストランが市内に5~6店舗見かけました。日本では長蛇の列になるタピオカも並ばずに買うことができます。

ちなみに運がいいのか、食あたりにはなりませんでした。トランジットで食べた、韓国料理の辛さに胃をやられましたが。

【登山のグルメ】コタキナバルで食べたいラクサと肉骨茶の人気店@マレーシア
コタキナバルの2大ローカルグルメ、ラクサと肉骨茶バクテーを紹介します。 ラクサはスパイシーな香辛料とココナッツのマイルドさが融合されたカレーヌードルです。肉骨茶は薬膳スープで煮込んだ角煮のような食べ物です。ラクサはインド風、肉骨茶は中華風で、多民族が集まるマレーシアらしい料理です。 このコーナー前回、北海道の帯広編、そして今回がマレーシアのコタキナバル。局所的すぎるターゲットですが、続けたいと思います。

キナバル山登山とコタキナバルのまとめ

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コタキナバルは山と海を同時に楽しめるリゾートです。

標高4000mを越える山を登って、ビーチリゾートを楽しめるなんて、世界中探してもなかなか無いのではないでしょうか。キナバル山登山は手続きを踏むのが面倒で、お金が掛かりますが、日本からは比較的とっつきやすい海外の山です。長期連休を取れない日本人でも、計画を立てやすい日数です。

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キナバル山の登山は、アップダウンはなく、ひたすら登りです。日本でアルプスや富士山登山の経験があれば、危険個所はなく、登れる山だと思います。何と言っても、高山病が不安要素です。こればかりは行ってみないとわかりません。頭痛と吐き気で、山頂直下でギブアップする人が結構いました。

とは言え、キナバル山は、登山道が整備され、小屋とトイレが充実、ガイド帯同(ポーターを雇える)ので、日本人が初めての海外登山として選ぶに相応しい山だと思います。

登山記事の本編で、キナバル山についての詳細を書こうと思います。

キナバル山の登山記事

1日目

【マレーシア】キナバル山 登山(1日目) ~ 熱帯雨林のジャングルトレッキング、充実のラバンラタ小屋の旅
2019年5月4日 マレーシア・ボルネオ島にあるキナバル山に行ってきました。標高4095mです。 マレーシアの最高峰であり、独立峰として東南アジアの最高峰です。山域全体が「キナバル自然公園」として世界遺産に認定されています。巨大なラフレシアをはじめとして、5000~6000もの植物種があると言われ、この数は北米とヨーロッパを足した数と同じです。

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