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【マレーシア】キナバル山 登山(2日目) ~ 標高4095mのロウズピーク、星でいっぱいの宇宙を歩く旅

キナバル山の山頂から

2019年5月5日

マレーシア・ボルネオ島のキナバル山に行ってきました。標高は4095mです。

キナバル山の山頂は4000mの峰々が並び、最高峰はLow’s Peak(ローズピーク)です。ロバの耳の形をしたドンキーイヤーズピーク、槍ヶ岳のように鋭いサウスピーク、ゴリラの顔をしているセントジョーンズピークなど、唯一無二のオリジナリティある山頂群がハイライトです。

キナバル山を歩く

令和時代、最初の登山。キナバル山の2日目の記録です。

【マレーシア】キナバル山 登山(1日目) ~ 熱帯雨林のジャングルトレッキング、充実のラバンラタ小屋の旅
2019年5月4日 マレーシア・ボルネオ島にあるキナバル山に行ってきました。標高4095mです。 マレーシアの最高峰であり、独立峰として東南アジアの最高峰です。山域全体が「キナバル自然公園」として世界遺産に認定されています。巨大なラフレシアをはじめとして、5000~6000もの植物種があると言われ、この数は北米とヨーロッパを足した数と同じです。

1日目は標高3200mのラバンラタ・レストハウスに泊まりました。熱帯の蒸し暑さ、スコールの洗礼を受け、想定以上に厳しい登りを強いられました。そして、2日目はいよいよナイトハイクで、標高4000mの山頂を目指します。

初の海外登山で、悪天候で景色が見えなかったらどうしよう、高山病にかかったらどうしようと不安がありました。しかし、無事に山頂に立てることができ、新時代の一ページに刻まれる旅になりました。

キナバル山登山(2日目)

甘いサバティーで目を覚まし、深夜2時半に出発

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キナバル山の朝は早い。

深夜1時過ぎ頃から、起床しだす登山者が増え始めます。自分も2時前には起床し、1階の食堂でご飯です。慣れない海外の旅、夜中の0時前後に味噌汁が飲みたくてうなされました

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朝食、というより夜食なのでしょうか。夕食と同じようにビュッフェ形式で提供されます。

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出発前の食事なのでしっかりと食べておきました。小屋に再び戻ってくるのが9時頃なので、6~7時間は食べれません。

夕食の時には有料でしたが、コーヒーと紅茶が飲み放題です。紅茶はキナバル山麓の特産であるサバティーです。山小屋で飲むサバティーの美味しさと来たら…。3杯もお替りしました。

サバティーとコタキナバル限定タンブラー

サバティーはコタキナバルの定番のお土産です。

市内の土産屋やスーパーで、とてもお安く買うことができます。右はスターバックスのコタキナバル限定タンブラーです。スタバのタンブラーコレクターではないですが、キナバル山がデザインされているので、思わず買っちゃいました(日本と同じくらいの値段します)。帰ってきて、使っていませんが。

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2時半にガイドが迎えに来てくれて、小屋の前で説明を聞きます。

・前を歩くからスローリーについてきてくれ
・2ヶ所くらいロープを使って危険なとこがあるから気を付けてくれ
・山頂まで大体2時間~3時間かかる

小屋の外は思ったより寒くなく、フリース一枚を羽織っていれば十分でした。

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2日目の登山開始です。

熟睡こそ出来ませんでしたが、高山病の兆候はなく、体調のコンディションは良好です。

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小屋からしばらくは階段の一本道です。

宿泊している登山者が一斉にスタートするので開始30分くらいは渋滞しています。日本と違って、譲り合いの精神はないので、先に行きたい人はガンガン追い抜いて行きます。

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写真で見ると何となく道が認識できますが、真っ暗闇の中をひたすら進みます。小屋から山頂までの間、勾配が一番きついのは小屋から7㎞地点でした。

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歩いて15分ほどすると暑くなってきたので、フリースを脱ぎ、Tシャツにソフトシェル一枚に着替えます。

風もなく穏やか。

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展望台らしき場所で休憩しようとガイドが言います。息が切れやすくなってきました。大柄な黒人女性が、苦しそうに頭を抱え込んでいました。高山病のチキンレースが始まっております。

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7.0㎞地点に到着しました。

標高は3653mで、後100mも登れば富士山の標高を越えます。キナバル山の森林限界は3600mなので、樹林帯がようやく無くなります。日本では考えられない森林限界の高さです。

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7.0㎞を過ぎたあたりから、土のコースではなくなり、岩盤を歩くようになりました。

ロープを掴んで登る箇所が出てきます。慣れたガイドはロープを使わず、ひょいひょいと岩の上を飛び跳ねるように、登っていきます。

富士山の高さを越えて、星空の海を歩く

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最後のチェックポイントです。

ここでIDカードを忘れると問答無用で登頂できません。天候が大荒れになると、このゲードで立ち入り禁止になるようです。トイレはここが最後です。

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三脚を立ててゆっくり写真を撮るような状況はキナバル山にはなく、三脚は重りでしかなかった。肉眼で見た星空は感動的でした。日本の3000m峰で見た星より鮮明でした。

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カメラを地面に置いて撮った星空です。

山の上で星空は何度も見ましたが、今までで一番クリアに見えました。星座には詳しくありませんが、日本国内では見れない星座が見れたりするんでしょうか。

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真っ暗闇の中を進んでいきます。緩やかな巨大な岩盤の上を歩くので、周囲に人の流れがあるとは言え、ガイドの案内がないと迷いそうです。星空がクリアに見えることもあって、宇宙空間をトリップしている気分になります。この瞬間、キナバル山に来て良かったなと思えるくらいの幸福感がありました。

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8.0㎞地点に到着。

標高3929m、いよいよ富士山の標高を越えました。しかし、ここで日本人団体と並走してしまった。

「は~い、皆さん立ち止まらず、一歩一歩ゆっくり歩いて下さい」「後ろ着いてきてますか~?返事をお願いしま~す」「休憩する場合は、コース上を避けてくださいね~」「ここからが僕にとってのキナバル山です。あの山は~、ナニナニって名前で~ナンメートルあります~」

日本人のガイドの声が脆弱の闇に響く、響く。

黙れドン

と、言いたい気持ちを押し殺した。

カウンター10席しかないラーメン屋に女子グループがやってきて、話しながらゆっくり食べてるときに遭遇した時のように、得も言われぬ不快に感じたので、日本人の団体を避けるように、そそくさと前を進みました。

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徐々に夜が明け始めてきました。息は切れやすいけれど、高山病の兆候はなく、順調です。

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キナバル山の全貌が見えてきました。日本で準備する段階で、何度も見ていたサウスピークとセントジョーンズピークが見えてきて、鳥肌モノの絶景です。

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最後の試練と言わんばかりに山頂直下は急斜面です。手を使ってよじ登るように進んでいきます。

初めての海外の到達点、標高4095mのロウズピークに立つ

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キナバル山の山頂に到着です。山頂の看板は写真の列が出来ていて大混雑です。

標高4000m、富士山より高い山の頂に立つ日が来るなんて、登山を始めたころには夢にも思わなかった。

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きっと、挑戦心の高い人や旅慣れた人からすると、遅い海外の山かも知れません。

自分の周りには、自分より遅くに登山を始めた子が、3年くらいでアフリカのキリマンジャロに登ったりしています。本質的に出不精である自分にとっては積み重ねて辿り着いた場所になるので、とても感動しました。

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山頂の看板周辺は身動きが出来ないくらいに人が群がっているので、少し下った場所で日の出を待ちます。何度も登っているガイドは、御来光に何の興味もないのでしょう、岩かげに隠れて煙草を吸い、他のガイドと談笑しています。

「今回同行した登山者はマナーが良くて当たりだったとか、体力が全くなくて外れだったとか」そんな話題で盛り上がってるのかもしれない。

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5月5日、子供の日なので鯉のぼりをちゃんと日本から持ってきました。他の日本人も二人くらい持ってきて、日本人は登山にヘンテコなオブジェを持ってくる文化みたいに思われたに違いない。日本からわざわざ持ってきたのに、コタキナバル市内のショッピングセンターにあったDAISOで、鯉のぼりが売っているのを見た時はショックでした。

キナバル山サウスピーク

キナバル山のアイコニックな存在であるサウスピーク。天に突き出たその山頂は、日本であれば間違いなく「剣ヶ峰」と名付けられていそうな凛々しい出で立ち。

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そして、標高4000mで迎える御来光

異国の地で日の出を迎えるのは初めて。日本の山ではないけれど、令和という新時代をこの山で迎えることができて、一生モノの記念になったなと思います。

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ゴリラの顔を持つ、セントジョーンズピーク

セントジョーンズという名前はイギリス統治時代の領事の名前です。標高は4091mで、最高峰より4m低い。登頂許可されていないけど、登れるルートがあるんだろうか?日本だったら「ハマダピーク」と名付けられるだろう。

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影キナバル山が、地平線の彼方まで伸びています。

キナバル山の形は、日本だと御嶽山のバランスを不安定にさせた形をしています。登山をあまりしていない人のために例えると、プリンをお皿に移して、スプーンで御嶽山の形に食べて、少し傾けた状態を想像してください(ぇ

しかし、その山から生まれる影が、富士山のように綺麗な三角形は神秘を感じました。

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巨大な火口がありました。

位置的に全貌を把握できませんが、外輪の直径が富士山よりもずっと長いです。

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巨大な岩の造形、その超自然の風景に、ただただ息を飲み込むばかりです。

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キナバル山の荒涼な雰囲気にトトロは不釣り合い。

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日本人の40~50代くらいのおじさんが、ロープを乗り越えて撮影しようとしていました。現地ガイドから一斉に「ロープ越えちゃダメだ」と注意されていました。キナバル山は霊峰、日本人ではわからない現地の信仰を尊重しなければいけません。

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男はボルネオ島サバ(Sabah)州の州都コタキナバル(Kota Kinabalu)で、公的不法妨害容疑で逮捕された。マレーシアの法律では、この種の犯罪行為には罰金400リンギット(約1万3000円)が科される。

裸になって記念撮影をし、逮捕されるニュースがあるくらいです。

サウスピークに向かって降りる、マグマの大地

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御来光を見て数分したら下山ラッシュが始まります。今日中に下りきらなければならないので、山頂でダラダラと遊ぶ余裕はありません。ゆっくり山頂で過ごす場合、小屋で2泊するプランを選ぶしかないです。

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登りの時は真っ暗闇で見えなかったコースの全貌が見えてきました。地球というより別の惑星を歩いているようです。

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振り返ると先程までいた山頂のロウズピーク、噴火によって押し上げられた地形であることがよくわかります。

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ルートを示すロープが張ってあります。

キナバル山のサウスピーク

サウスピークを横目に見ながら歩くこの瞬間こそが、キナバル山の最大の魅力だと思います。傾斜は渋谷の道玄坂くらいで、スキップしながら降りるのも容易。瞬間移動する能力があるなら、今すぐこの場所にジャンプしたい。

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離れていく、標高4000mのピーク。

日本の山では沸いてこないくらいの名残惜しさに、後ろ髪を引かれます。一生に一度しか来れない登山客と違って、ガイドはタンパク。ポケットに手を突っ込んで、スタスタと降りていきます。

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標高4000mを越える荒野でも、岩と岩の隙間には高山植物の花が見られました。日本の山に咲く「イワウメ」のような花が咲いています。

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葉が不規則にねじ曲がって、少しだけ黄色い花を咲かせている植物も発見しました。

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サウスピークの側面を歩くと、見た目の印象がだいぶ変わります。北アルプスにある烏帽子岳のような。行ったことは無いんですけどね。山頂にはポツンと人工的な山頂碑があるようです。登れるルートがあるんでしょうか。

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キナバル山は独立峰であり、周囲に目立つ山がなく、南シナ海から距離が近いことから、とても高度感があります。

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キナバル山から眺める山々は、緑が占める面積が多く、自然の豊富さを感じました。キナバル山の高地と豊かな水量を生かして、高地野菜の栽培が盛んです。

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この距離まで来るとロウズピークとはお別れです。もう一度、あの頂に立つ日が来るのでしょうか…。

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下る途中にドンキーイヤーズピークが見えました。

直訳でロバの耳、キナバル山の象徴的な二つのピークです。現在は2015年に発生したサバ州地震により片方が欠けています。

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直径2~3mある岩が転がり、地震の爪痕が発生当時の状態で確認できます。オソロシイ…。

この地震によって、現地ガイドを含む登山者18人が亡くなりました。1名は日本人です。地震発生が7時15分で、山頂から降りてきて、ちょうどこの付近を通過するタイミングです。自分が通過したのは7時28分です。まさに最悪のタイミングで、地震が発生したようです。

キナバル山のクライマックスポイントをちょうど終えたところで、悲劇としか言いようがありません。

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夜中に通過したチェックポイントを過ぎると、急なくだりに変わります。キナバル山で一番の危険個所だと思います。ロープをしっかりつかんで降りました。

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展望デッキまで戻ってきました。

時間は7時30分を回りました。肌を刺す太陽光線が痛い。ボルネオ島は赤道が走っているだけあって、日本の山で感じる太陽光線とまるで違う。子供が食べるまろやかな麻婆豆腐と花山椒が効いたゴリゴリの四川風麻婆豆腐くらいに違います。

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展望台でガイドが知り合いとがっつり話こんでいたので、「先に行ってるよ」と伝えて、下ります。

この角度からは、地震で削り取られた山肌が良く分かります。キナバル山が誕生がしたのが、一千万年前。その一千万年の時を経て出来た傷。そこに、人間が巻き込まれる、神の悪戯としか思えない程の偶然です。

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麓では瑞々しく咲いていたツツジですが、太陽に近い場所に咲いているツツジは枯れ始めていました。3000mを越えて咲くツツジは、なんと強い花だろうか。

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ハイ松帯を降りていきます。ここだけ日本庭園のような雰囲気がありました。

ラバンラタレストハウスで朝食、ひたすらの下山

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8時半にラバンラタレストハウスに帰着しました。

岩稜帯を歩いていた時は良かったけど、樹林帯に入る頃には暑くて暑くて汗だくです。

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1時間の朝食時間を与えられたので、ゆっくり朝食タイムです。

基本的に出発前の夜食と同じようなラインナップでした。焼きそばが毎食出るけど、マレーシアじゃ朝食に食べるものなのか?

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朝食を終えて、9時半に再出発です。

ラバンラタレストハウス

ラバンラタレストハウスを少し下ったところにある巨大な看板がある広場。前日はガスガスでしたが、晴れていると凄いところに建設された小屋だとわかります。ちなみに、日本の標高第2位の北岳より高い場所にあります。

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長い下山の開始です。

晴れている方が湿度が無くて、風が時折抜けるので心地よいです。最初の車で一緒になったSさんと合流し、下りはずっと一緒に下りました。

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ガイドにウツボカズラの群生地を教えてもらいました。道を外れた場所にあるので、教えてもらわないと絶対にわかりません。

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手元にあったコンデジ(RX100)を並べて撮ってみたけど、サイズ感わかりにくいな…。ナスくらいの大きさがあります。

東南アジア、特にボルネオ島では一般的な植物(雑草扱い)らしいです。抗菌作用があってモノが腐りにくいので、容器代わりに使用するのだとか。日本のひょうたんみたいなものですかね。

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日本の山だと自生する食虫植物は、栃木県庚申山のコウシンソウくらいしか見られない。この場所はガイドに是非教えてもらいましょう。マレー語では名前が違うので、写真を見せるのが手っ取り早いかと。

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赤色の葉をつけた植物。

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真っ黒な蛙。

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4.0㎞地点のランチポイントです。前日はここでスコールに遭いました。下山する人がたくさん休憩していました。まだ、登ってくる人はおらず、歩荷と時々すれ違います。

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登山者の食料を狙ってくるリス

江ノ島の海岸で、手に持った食料をトンビに掻っさらわれたことはありませんか?あのような感じで、隙を見せると体を駆けあがって食べ物を奪いに来ます。

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獲物を狩る目をしている。このキナバル山では、人間は捕食者なのだ。屋久島に住むねずみもこんな感じで、積極的なアタックをかけてくるのかな?

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想像以上に下りが大変です。

登りの時は気になりませんでしたが、階段の一段一段が高いです。翌日の筋肉痛は必至です。

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前日はガスっていた見晴らしがありそうな尾根道に出ました。

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細い尾根道からは下界の風景を眺めることができます。樹林帯にすぐに逃げ込まないと日差しが痛くてかないません…。

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同じ道の下りなので端折ってますが、苦労の末に1.0km地点に戻ってきました。いやー、あまりにも長く感じる下山ですわ。

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最後に待ち構えている僅かな登りは、体力の残りカスを搾り取って歩きました。

下山後は公園事務所のレストランでランチ、バスでコタキナバルへ

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WELCOME BACK

一泊二日ではありましたが、標高4095mのキナバル山の登山が終了しました。下山した瞬間って、頂上を踏んだ時以上の喜びがある説。

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ここで、最後のチェックをクリアしました。

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この後は、ガイドが事前に呼んでくれていたバンに乗り込み、管理事務所まで戻りました。

キナバル山登頂証明書

公園事務所の係員に「登頂証明書」を貰いました。固有ナンバー、名前、日付、ガイド名が印字されます。ちょっと高めの額を買って、自宅に飾っています。一生モノの宝です。これにもしっかり料金取られてます。

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下山完了報告が完了したら、ランチです。

今回のツアーでは公園事務所に併設している「バルサム・カフェ」で食事を取ることができます。

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南国ムードが素敵なレストランです。これは素敵な食事が期待できますね!!!。

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下山後のコーラを注文。

キンキンに冷えていて、コーラはどこの国でも美味しい飲み物だ。ただし、値段は10RM(270円)で、コタキナバルでは中々の観光地価格。下手したら日本より高い。しかも、細いタイプの缶だし。

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食事はメイン料理+ビュッフェ形式のサラダやフルーツ付き。

とても良さそう。…と、思いますよね?

ビュッフェのサラダに近づくと、いっせいに飛び出す…。窓やドアが開放状態で、ビュッフェメニューに蓋がされていなくて、嫌な予感がしたんだ…。そして、美味しそうに見えるナシゴレン(炒飯)ですが、味付けが辛く、何というかコクがまるでない。

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世界中の人が来るからかスパゲティセットもあったが、こちらは肉がビーフジャーキーのように硬かった。この旅で一番のハズレ食事でした。ヒュッテの食事の方が断然美味しい。これは、市内に戻って挽回するしかありません。

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同行したSさんは東海岸の方に向かい、翌日はジャングルツアーと言うことで別れました。凄く気さくで、良い人でした。

バスが出発する15時まで暇だったので、特に何もありませんが公園事務所をフラフラしました。観光地なので駐車場のキャパシティが広い。中国人をたくさん連れた観光ツアーバスが止まっていました。

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15時になり、ツアー会社の大型バスでコタキナバルへ帰ります。乗客は日本人だけで、最終的に15人くらいでした。

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車内はカーテンも天井も紫色で統一されて、うるさいくらいのド派手な装飾。席の間隔は広くて良かったけど、タイヤがある付近は、サスペンションが「ギィ!ギィ」と鳴り響いていました。

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車内の全員が眠っていましたが、自分はずっと車窓から見える風景を楽しんでいました。高床式の住居、裸の少年が野良犬と遊んでいたり、東南アジアの未開の部分を見ることができます。

標高4000mからのインフィニティプール

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17時にコタキナバル市内に到着。

最終日のホテルは、日本だと手が届かないクラスのホテルに宿泊しました。日本のビジネスホテルの価格です。

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高層階の部屋だったので、窓から夕日に照らされるキナバル山が見えました。コタキナバル市内からはキナバル山が見れる場所は限られます。あの巨大な山のてっ辺から下りてきたと思うと、何とも言えない征服感があります。

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登山後と言えば、やっぱりインフィニティプールで疲れを癒すのが定番ですよね?

標高4095mで朝日、標高0m(実質)で見る夕日。こんな贅沢な一日を過ごせることは、人生で一度きりじゃないだろうか…。

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コタキナバルは夕日の景勝地としても有名です。時間になると海岸線に大勢が集まって来ていました。キナバル山の汗をインフィニティプールで洗い流しました(シャワーに入っているけど)。

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屋上のバーにも言っていました。ジャズの生演奏をしています。しかし、慣れないステージ、その雰囲気に心は消沈。4000mの山を登れても、ホテル屋上のバーに踏み入れない旅行者であった。

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ホテルのバーを後にして、ダウンタウンで食事を取ります。そっちの方が現地のモノ食ってるって感じするしな。

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中心街に構えるシーフードレストランの屋台村「スリ・セレラ」にやってきました。コタキナバルのガイドブックには必ず登場している場所です。

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中央にはテーブルが並び、壁面側には店舗がズラッと並んでいます。雰囲気が完全に中国です。

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中央ではファイヤーダンスショーが開催されていました。19時~20時の時間帯です。

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たくさんの店舗と屋台があるのですが、有名な「双天」にやってきました。中華系の人が経営している店なので、基本は中華のシーフードレストラン。スリ・セレラに足を踏み入れた瞬間、100m先から大声で手招きされます。中国人の迷っている客へのロックオンと、勧誘力が凄まじい。

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カニの素揚げチリソース。

生け簀に案内されて、魚や貝や甲殻類を選んで、調理法(バター焼きや素揚げなど)を選択するシステム。中国人のおばちゃんと早口と大声で、尻込みする。しかし、それにひるまず、慎重に金額を計算して選ばないといけない。日本円で7000円する伊勢エビやカニとかも容赦なく勧めてくるから気をつけろ!!!!

リーズナブルな具材はたくさんあります。ぶっちゃけ生け簀見ても何が何だかなので難しい。

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海老のバター炒め。

エアコンの効いた店内に通されました。前の席に座っていたのは中国人グループ。中国人は食べ散らかすので、海老の殻や貝殻がテーブルに積まれて写真としてお見せできない惨状です。店員は慣れているので、箒を使って綺麗に掃除していました。テーブルの上を箒で掃除するなんて、日本じゃ見られないな…。

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イカの唐辛子炒め。

3品頼みましたが、どれもすごく美味しい。火や油通しする中華料理なので、日本の素材を大事にする調理法とは違いますが、カニの味は濃厚、海老はプリっと肌触り良く、イカも弾力がいい塩梅でした。味付けが親しみやすい。

この他にドリンクを4杯頼んで、2000円前後でした。一品のボリュームが多いので、4~5人で来るのがベストだと思います。

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初めての海外登山の一日を最高の満足度をもって終了しました。

ショッピングセンターのディープなところを歩いてしまって、少し怖い思いをしたハプニングもありましたが、ホテルに帰ったら二日分の疲れが襲ってきて、ぐっすりと眠りにつきました。

翌日はひどい筋肉痛になり、帰国後も数日は筋肉痛が取れず、会社で苦しい思いをしました。

キナバル山の登山を終えて

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2019年になって、月に1回か2回のペースで登山を行っているものの、毎週のように登山に出掛けていた頃より、体力不足が否めませんでした。そして、富士山以上の標高、高山病のリスク、海外旅行経験の無さ。実際、2割ぐらいの確率で、登頂できないと思っていました。

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小屋での寝不足などのマイナス要素はありましたが、高山病になることもなく、令和元年の5月5日、4095mのキナバル山の山頂に到達できたのは非常に幸運に恵まれました。

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振り返ると2010年に登山を開始して、9年目になります。

苦労して山を登って、素晴らしい絶景を眼にします。「ああ、こんな感じか」。自分が想像した風景を越えることがなく、登山を始めた頃の感動は薄れていました。

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キナバル山のラスト。

星がいっぱいの山頂を歩いていた時、本当に宇宙に迷い込んだ錯覚がありました。太陽が登るとそれが山の上、地球とつながった大地であることがわかります。その途方もないエネルギーに震えました。そして、まだ山を登って色んな景色が見たいと思ったのです。

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令和時代、初めての一座がキナバル山というのは、一生に一度の旅の思い出になりました。

また、行きたい!」という発言するのは無料なので言います。キナバル山はまた登りたいです。あの宇宙に近づいた最後の道はまた歩きたいです。

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