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【マレーシア】キナバル山 登山(1日目) ~ 熱帯雨林のジャングルトレッキング、充実のラバンラタ小屋の旅

キナバル山のペンダントハット

2019年5月4日

マレーシア・ボルネオ島にあるキナバル山に行ってきました。標高4095mです。

マレーシアの最高峰であり、独立峰として東南アジアの最高峰です。山域全体が「キナバル自然公園」として世界遺産に認定されています。巨大なラフレシアをはじめとして、5000~6000もの植物種があると言われ、この数は北米とヨーロッパを足した数と同じです。また動物種も多く、麓のジャングルにはオラウータンやサイサイチョウなど、たくさんの鳥類が存在します。

キナバル山は花崗閃緑岩(かこうせんりょくがん)で形成された、山頂一帯の巨大な山塊の風景が世界中の登山者を惹きつけています。

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令和時代の記念すべき初登山は、初めての海外登山になりました。

キナバル山は、特別な装備と技術と長期の休暇取得が必要でなく、それでいて標高が日本最高峰の富士山よりも高い4000m越えのプレミアム感。日本の登山者の欲を具現化したような山です。

キナバル山は基本的に1泊2日で登り、今回はキナバル山登山の1日目の記録になります。

日本を飛び出してマレーシア・ボルネオ島を旅してきました。

キナバル山について

キナバル山はどこにあるの?

マレーシアのボルネオ島のサバ州にあり、キナバル山は日本から4,011㎞離れています。

このボルネオ島は、「島」と言っても、日本の1.9倍の面積があります(世界3位の面積)。マレーシアの他にインドネシアとブルネイの三か国が存在します。キナバル山に登ろうと思ってマレーシアの地理を調べて、初めて分割して国が存在していることを知りました。

【マレーシア】キナバル山 登山(準備編) ~ 初めての海外登山、ツアー参加とコタキナバルについて
日本の時代が「令和」に変わりました。 新しい時代、その記念すべき1座は、日本の山ではありませんでした。マレーシアのボルネオ島にあるキナバル山です。日本が誇る標高3776mの富士山よりも高く、標高4095mです。日本を飛び出して初めての海外登山は、新しい時代の新しい一歩になると確信し、ゴールデンウィークの長期休暇を利用して旅してきました。 本記事は、登山の本編ではありません。 キナバル山登山に向けての準備とコタキナバル市内の紹介になります。

キナバル山の準備編の記事をまず見て頂きたいです。

キナバル山の気候と天気

キナバル山のあるマレーシア・ボルネオ島は、年間を通して気温差が小さいです。

ベストシーズンは乾季の2月から5月、雨季は10月、11月だそうです。日本の梅雨のように一日中、週単位で雨が降り続くようなことはないようなので、月別にみるとそんなに差はないという話です。熱帯の島なので、お昼前後にスコールが発生しやすいです。自分が登っている時、食事休憩中にどしゃぶりになり、1時間して弱まりました。なので、小屋に宿泊して、早朝日の出を見るツアーの組み方は合理的です。

気温ですが、フリース(Patagonia R2)を羽織ってれば寒くありませんでした。寒いと聞いていた小屋は、寝るとき暑くてTシャツ一枚で寝てました。山頂でご来光待ちの時は、さすがに寒いです。夏の富士山のご来光待ちよりは暖かく感じました。日中は汗が噴き出すくらいに蒸し暑く、刺激の強い日光が降り注ぎます。日中は樹林帯ですが、ガスっていると蒸し風呂。晴れている方が快適だったりする。

キナバル山と高山病

高山病ばかりは人の体質によるところが大きいので解説しようもありません。万全を期すという点では以下の一般的な対策をするしかないです。

①富士山に登り、高山病になりやすいかを認識する
②ダイナモックスを処方する
③前日によく寝る、水をよく摂取する

中腹の小屋で半数、山頂付近で8割の人が高山病の何かしらの症状にかかるらしいです。自分は初めて登った富士山と北岳、二回目の富士山でちょっと高山病になりました。
今回は運がいいのか、高山病の症状は無かったです。

高い金を払っているので、高山病を圧して、登頂するって人は多いようです。山頂から15分くらい手前の場所で、あきらめてる日本人が数組いました。強靭なマインドを鍛えるのも高山病対策なのかもしれません。

キナバル山の地図

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キナバル山登山の1日目は、ティンポホンゲートを出発して、ラバンラタ・レストハウスを目指します。山頂までは基本的に一本道で、他のコースは現在利用不可になっています。

キナバル山コースタイム

コタキナバル市内発(6:45)→キナバル山公園事務所着(8:56)→キナバル山登山口(9:40)→ランチポイント(12:30)→ラバンラタ・レストハウス(15:48)→夕食(16:30)→消灯(19:00)
行動時間:6時間8分
高山病を警戒しつつ、ばてながら、非常にゆっくりなペースでした。小屋の到着順としては半分くらいだった気がします。

キナバル山登山(1日目)

日本を出発して、韓国乗り換えでコタキナバル国際空港へ

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成田空港からコタキナバルへ。

コタキナバル空港に行く手段は直行便を含めいろいろありますが、韓国のジンエアーで仁川空港乗り換えでした。乗り換えが時間がスムーズそうだったという理由だけです。

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さすがGW、隣国である韓国に遊びに行く日本人は多かった。初めて上空から見る韓国の風景は、日本とそんなに変わらず新鮮味がなかった。

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仁川いんちょん空港は羽田、成田より大きいので、ショッピングが楽しめます。4時間ほど乗り換え時間があったので、ブラブラしてましたが、接客の強さが日本の2倍はあるので、タジタジでした。

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韓国の伝統楽器の琴の演奏を聴いたりして暇を潰しました。4時間くらいだと最終的には飽きてくるので、5時間~6時間以上あれば出国して観光するのがいいかも。

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韓国らしくビビンバを食べました。美味しいっちゃ美味しいのだけど、本場の辛さにやられました。

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コタキナバル空港への搭乗時間です。

日本人の気配はなくなり、9割以上は韓国人です。韓国では木曜日の平日ですが、満席でした。人気リゾートなんだなと。日本のキャリアの直行便が増えればいいのに。

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LCCですが、機内食が出ます。

おにぎり、卵焼き、から揚げ、キムチ。5時間ほどのフライトなので、ダウンロードした映画を見て過ごしました。ちなみにジンエアーのCAさんは美人が多く、ぴちぴちのジーンズにカムサハムニダと言わざるを得ない。

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コタキナバルの夜景が見えてきました。

コタキナバル国際空港に22時に到着。すっかり夜でした。

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搭乗口を降りて、コタキナバルのファーストインプレッションはスターバックでした。どこにでもあるな…。

入国審査は簡易で、写真を撮られて、何も聞かれずにパスされました。韓国人はもう少し時間がかかっていた。ちなみにコタキナバルが属するサバ州は自治権が強いので、マレーシア人でもパスポートが必要だとか。

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空港内で少しだけ両替をして、SIMカードを購入。

SIMロック解除しているのに、SIMが使えないトラブルがあり、滞在中はWIFIオンリーで過ごしました。コタキナバル市内にいる分にはWIFIが確保されているので問題はなかった。

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配車アプリのGrabを活用して、コタキナバル市内に移動しました。

このアプリは本当に便利なので、コタキナバル(東南アジア)に来る場合はインストール必須です。日本でもこのサービス展開してほしいけど、タクシー業界と法律に衝突しそうだから無理か。

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空港からコタキナバルの中心地は20分の距離です。日本で例えると羽田空港から蒲田くらいの距離ですごい近い。予約していたホテルにチェックイン。

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京都大酒店ってなんだ…。

23時を回っていましたが、お腹減ったので近所のマクドナルドに出掛けに行きました。

  • マレーシアの地方都市なのに深夜でも賑わっている
  • 熱帯夜のようにジメジメと暑い
  • マレーシアはイスラム教徒の国なので、女性が髪をビジャーブ(スカーフ)で隠している
  • 接客とトイレは日本が最高峰なんだな

ってのが、コタキナバル最初の数時間で思った感想です。

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翌日、コタキナバル市内から船で30分ほどで行ける離島に行きました。

海がとても綺麗で、バナナボートやパラセーリングなどのアクティビティができます。有名なビーチリゾートと比べると2分の1以下の値段かも。ただし、係員が普通のカッコしてるし、日陰でスマホで音楽聴いてるから、案内がよくわからずめちゃくちゃ困った。

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離島で半日過ごして、コタキナバル市内で食事と買い物をしました。

日中で歩くのは殺人的な暑さで、30分も外を歩くとフラフラになる。日本の夏の暑さで、ある程度の耐性があるとは言え、東南アジアの暑さは別格です。太陽光線が刺さるように痛い。

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ショッピングモール(スリアサバ)の土産屋で、キナバル山Tシャツを買い、明日の登山にのぞみます。700~800円くらいだったかな?

コタキナバル市内から2時間でキナバル自然公園へ

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翌朝、ホテルのロビーに旅行代理店の人が迎えに来てくれました。マイクロバスで来るのかと思いきや自家用車でした。助手席には同じく日本から一人で参加した男性の方がいました。偶然にも自分と同じ苗字だったこともあり(?)、半分くらいの行程を共に歩くことになりました。

コタキナバル市内からキナバル山自然公園までは、車で2時間ほどの距離です。

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コタキナバル市内を出ると、のどかな風景が広がります。しかし、15分ほど進んだところ渋滞が発生して車が全く動かなくなりました。

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徐々に動き始めたと思った先頭で、マラソン大会が開催されているじゃないですか。警備員が交通整理を全くしておらず、ランナーの隣を平気で走行する。秩序がない。日本じゃ考えられないことが起きる。それにしても後続にいた中国人は気が短いのか、クラクションを頻繁に鳴らす。

キナバル山の外観

コタキナバルを出発して1時間ほどで、山間部の道路に入ります。東海岸と西海岸をつなぐ主要道路のため、道路は綺麗に整備されているようです。たまにお尻が飛び跳ねるような段差があるけど。

そして、いよいよキナバル山が近づいてくると、その山体の巨大さに戦慄します。

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車内から写真を撮っていると運転手のおじさん(声がすごいでかい)が「グッドビューポイントがあるよ」と、車を停車してくれました。

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椰子の木と一緒に標高4000mを越えるキナバル山。富士山のような均整の取れた形ではないですが、圧倒されるようなパワーを感じます。山頂一帯の岩稜に険しさがあり、太った剱岳のような印象を受けました。

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停車したのが、個人でやってるドライブインで、ランニングシャツのおじさんがダルそうに座ってました。何も買わなかったけど、良いのだろうか…。

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気怠そうな犬が転がってます。

車中から外を見てると、野良犬がそこらじゅう歩いてるのが東南アジアらしいです。

キナバル山公園事務所でIDカードを貰い、現地ガイドの紹介

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キナバル公園本部に到着しました。

到着するや否や、右のお姉さんが寄ってきて、「あの建物で手続きするから行ってちょうだい」と案内してくれました。

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入山届を書き、事前に申請された内容とチェックします。英語の申請書になるので、事前にサンプルが届くので、練習しておこう。「Signature」の単語がわからず、何書いていいかわからずオロオロしたのは内緒です。

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公園事務所の隣には売店があって、飲み物や軽食、ポストカードなどのお土産が購入可能です。道中は飲み物が補給できないので、足りないと思ったら最後に買いましょう。

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公園事務所で標高1564mあるので、日陰に入ると涼しいのです。しかし、直射日光を浴びようものなら肌がじりじり焼けるのを感じます。

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同じ時間帯に全ての登山者が出発するので、事務所前にはたくさんの登山者が待機しています。白人、黒人、日本以外のアジア人、世界から登山者が集まっています。ゴールデンウィークだけあって、日本人は多く、ザっとですが20人くらいいました。後半だから少ないと思っていたのに。

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キナバル山のIDカードを貰いました。

これを無くすと山頂に登れなくなるので、首からぶら下げて無くさないようにします。それと、ランチ用のお弁当もここで受け取ります。

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登山証を受け取ったら、バンに乗り込み、登山口まで移動します。

車で20分ほど狭い道を登っていきます。

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ティンポホン登山ゲートに到着しました。ここで、標高は1867mあります。

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そして、同行してくれるガイドです。

左は車で同乗していたSさんのガイドで、自分たちは赤いシャツを着た彼。この二人は仲が良いのか、ほぼ一緒に行動していました。キナバル山のガイドの特徴を書いておきます。

・ガイドは基本的に後ろから着いていくスタンス
・行動中の干渉はしてこないので、質問してくれれば答えてくれる
・休憩所ではガイドは少し離れた場所で休憩する
・ガイド同士の雑談はしょっちゅうなのであまり気にしない

あくまで、登山者個人のペースでご自由に登ってくださいって感じです。コミュニケーションをとった感じでは、日本のアニメやゲームはキナバル現地でも人気らしく、「NARUTO」が特に好きって言ってました。

ティンポホンゲートから標高差1400mのジャングルトレッキング

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本日1日目は、ティンポホンゲートからラバンラタ・レストハウスまで歩きます。標高差1406m、直線距離5.8キロの道のりです。4月は全然登山に行っておらず、ゴールデンウィーク前半にトレーニングで、景信山~高尾山を登っただけなので不安です。

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厳重に管理されているティンポホンゲートで、最初のチェックを受けます。ガイドが名簿を提示してくれて、我々はIDカードを見せるだけです。

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ゲートを通過すると、いきなり下り。お前、石鎚山か。と、あまり伝わらない突っ込みが頭に浮かびます。愛媛県の石鎚山いしづちやまも登山道が最初は下り。

ここで、ガイドの二人が「俺たちの弁当もらうから先行っといて、後から追いついていくから」と言われます。自由だ。

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100mほど下ったら橋が登場します。下には沢が流れています。熱帯気候のジャングルです。

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橋を渡った先には高さ数mほどの滝がありました。

コース上に水が流れるポイントは以上!!!となります。

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登山道には0.5㎞ごとに標高を示す看板があり、現在地がわかりやすいです。目指すべきラバンラタ・レストハウスは6.0㎞地点です。そして、先にネタバレをしてしまうと、レストハウスまでずっと樹林帯が続きます。

最初こそ涼しさを感じていましたが、樹林帯にこもる湿気で汗が吹き出します。

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斜面側にはシダ類の植物がビッシリ生えています。

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一つ一つ観察すれば日本のものと違うのかもしれません…。樹林帯で思うのは緑の濃さで、太陽の光とスコールがもたらす水によってエネルギッシュに見えました。

キナバル・バルサム

日本では見られない花が咲いています。こちらはキナバル・バルサムです。キナバルの名を冠する花で、固有種なのかな?

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基本的にキナバル山の登山道は全体を通して階段です。序盤で出現した急な階段に同行していたSさんはやられていました。

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黙々と階段を登り続ける作業になってきますが、たまに花が咲いています。名称不明の花。

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最初のシェルター(休憩所)である「KANDIS SHELTER」に到着です。

屋根付きのベンチがあり、ごみ箱とトイレが必ずあります。日本ではゴミを持ち帰らなければいけませんが、キナバル山ではゴミを山に捨てていくことができます。素晴らしい。

小屋までの間に5か所ほど休憩所があります。

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オレンジ色のシャクナゲが咲いていました。日本では見たことない色で、目を引きます。

ちなみにガイドは、登山者と離れた位置で休憩するようです。タバコ吸ったり、タイミングが一緒のガイドと喋ってます。

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平坦で木道が整備されているところもあります。基本的にはずっと変わり映えしない。

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2個目のシェルター(UBAH SHELTER)。

トイレがちらりと見えていますが、山中にあるトイレとしては綺麗です。日本から水に溶けるペーパーは必須アイテムです。手洗いもできるし、充実してます。

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ちなみ休憩所周辺にはリスが縄張りを展開していて、隙あらば登山者の食料を盗もうとしてきます。油断していると体に登ってくることもあります。

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1.0㎞過ぎたあたりで、展望がありそうな細い尾根道に出ました。雲が覆いつくしてしまい、残念ながら何も見えない。このまま、雨が降らなければ良いのですが…。

しかし、上下ともきっちり登山ウェアを着込んでるのは日本人だけじゃないですかねえ…。白人の女性は、尻のお肉が見えてますし。

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初めての海外登山だったので、たくさんの文化の違いがありました。それらは2日目の後編にでも書こうと思います。

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2.0キロ付近は登りもなく平坦な道が多かった印象です。

たくさんのレポートを事前に見ましたが、標高4000mの山に登ってる割に写真が少ないんですよ。

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実際歩いてみるとわかります。道中、特に盛り上がりポイントがないことに…。まぁ、独立峰だから仕方ない。細かく見てけば、日本とはまるで違う植生に感動するのだろうが…。

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2.5km地点を通過。

時差は日本から1時間、前日はぐっすり寝たのに体のコンディションが不調。日本の5月と違って、常夏の国に来たから体が驚いているんだろうか。

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3.0㎞地点を過ぎたあたりから、下山する人たちとすれ違うようになりました。小屋で朝食を食べて、9時から10時頃に出発するので、ちょうど交差するタイミングです。

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登山者(+現地ガイド)がすれ違うたびに、ガイド同士が雑談をはじめる。現地のマレー語は全くわかりませんが、「おー、久しぶりじゃんー、最近出てなかったじゃん!!!」みたいな話をしてます。後から追いついてくるので、気にせず先に進みます。

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4.0㎞地点にあるラヤンラヤンハットに到着しました。

ランチをとる休憩所に指定されています。到着と同時にバケツをひっくり返したようなスコールが降り出しました。

突然のスコールと美味しくないランチ

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休憩している全員がレインウェアを着込みます。

現地ガイドはレインウェアではなく、傘を差します。樹林帯で風がないので、道も整備されているから、傘の方が歩きやすいかもしれない…。

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公園事務所で渡されたランチ袋を取り出します。

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メインはローストされたチキンと蒸し野菜。味付けが無くて、正直マズイ…。チキンは胸肉を使ってるので、パサパサして喉が渇く。筋トレしてる人は好みそうな食事だ。

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リンゴが1個まるまる入ってました。これが一番美味しかったです。

他には硬めのパン、ゆで卵が1個づつ、ビスケット、グラノーラが数種類入ってました。水分もってかれるものばかりです。

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最後にキナバル山の天然水(?)

熱帯とは言えば、ジッとしていると寒い。標高2700を越え、奥秩父にある金峰山より高い位置です。

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ランチを終えて、再出発です。

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4.5㎞を過ぎましたが、ペースが上がりません。標高2900mに差し掛かりました。

日本だとこの標高になると、全てのアルプスで森林限界に入りますが、登山口と変わらない樹林帯の風景。

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頭上のたくさん茂っている葉っぱに守られ、それほど雨が当たらないが幸いです。

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キナバル山名物の植物を発見しました。食虫植物の巨大なウツボカズラです。

壷の中には虫を溶解する液体が入っています。何やらこの溶解液は飲めるらしく、少し甘いのだとか…。雨が降っていたので、翌日に群生している場所を教えてもらいました。

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ガスの濃度が強くなってきました、そろそろカラッと晴れてほしいものです。

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5.0㎞地点に到着しました。標高3000mを越えました。

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キナバル山は登山者の他にたくさんの歩荷さんがいます。自分では到底持ち上げられなさそうな資材や食料を運搬しています。すべて人力で運営しているので、キナバル山の登山料金が高いのも頷けます。

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3000mを越えると過保護な鎖付きで、岩場が出てくるようになります。

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小屋まで後800m。「PL」が何の略かわからず。標高3000mを過ぎると傾斜が厳しくなり、息が気持ち切れやすくなりました。

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後400mです。

日本の標高第2位の北岳(3193m)は、越えたんじゃないだろうか…。最後の方は、100m進んでは休憩って感じのペースでした。1時間くらい前に小屋に到着しているくらいを想定していたのに..。

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ようやくガスの向こうにうっすらと建物が見えてきました。

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ワラス・ハットという管理棟(?)で、ガイドがチェックをしていました。

宿泊地はもう少し先にあります。

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ラバンラタレストハウスに到着しました。

いやー、想像以上に疲れました。体力不足なのか、蒸し暑さにやられたのか…。ティンポホンゲートから6時間掛かりました。

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ラバンラタ・レストハウスにチェックインしに行きます。

ガイドは別の建物で寝るので、「明日2時に1階の食堂に来るから、朝食を食べて待っていてくれ」と言われ、解散しました。

美味しい食事と綺麗なベット、充実のラバンラタレストハウスに宿泊

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キナバル山の宿泊地の紹介です。

小屋がいくつかありますが、中心となるのがラバンラタ・レストハウスです。食堂はここにしかないので、他の建物になると、小屋間を移動しなければなりません。階段が急なので、他の建物になると面倒です。滑り込みで、自分たちはラバンラタ・レストハウスに宿泊しています。

予約はラバンラタ・レストハウスから埋まります

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ラバンラタ・レストハウスの1階は食堂と売店があります。コタキナバルのダウンタウンの食堂より清潔感がある。

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階段を登り2階が宿泊フロアになっています。たくさんのアートなポスターが掛けられていました。

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受付で指定された部屋を探します。

トイレは男女別でそれぞれ離れた場所にあるので安心です。

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4人部屋の寝室です。

自分たち以外は一人で来ている日本人のおじさん一人と半島から来たマレーシア人でした。日本人がシェアを占めて申し訳ない。ホテルのようにタオルと使い捨てサンダルが置かれていました。シーツと布団はきちんと洗濯されたものです。

ただし、マットレスの厚みで、二段ベットは柵がないような状態で、滑落する危険あり。

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トイレと一緒になってますが、シャワーがあります。

残念ながらこの日は温水が出なく、ゴリゴリに冷えていたので、浴びませんでした。

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待ちに待った夕食の時間です。夕食は16:30から開始です。ちょっとしたホテル並みのクオリティで、嬉しいビュッフェ形式です。

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生野菜がたくさん。

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日本人の口にもきっと合う焼きそば等のメイン。パスタもあります。

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お肉のメニューも充実していて、登山で消費したスタミナを回復できます。スチームチキンは美味しかったです。

Mount Kinabalu Foods

嘘だろ。標高3200mの山小屋で出てくる食事なんだぜコレ。

ボルネオ島特産の空心菜みたいな野菜が美味しかった。そして、生のフルーツがとても嬉しい。パイナップルが甘くて、何度もお替りしました。しかし、ご飯は標高のせいで、美味しく炊きあがらない様子。

今まで食べた山小屋飯の中で、最高クラスかもしれない。

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食事後も食堂のテーブルでゆっくりできます。

一日で登山できる人数を絞っているからできることですねえ。

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小屋に到着時点では雨はやみ始めていましたが、再びスコールのように降り始めてきました。明日の天候が非常に不安です。

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食後にコーヒーを注文しました。可愛らしいコップに入っていますが、500mlくらいは入る巨大サイズです。コタキナバルで出てくるドリンクは、日本のLサイズ以上あるんですよね…。

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ドリンクメニューです。ソフトドリンクのペットボトルは11RM(約290円)で売っています。下界の5倍はしますが、日本だと500円くらいしますし、安いです。しかし、メニューが全部あるとは限りません。この日は物資不足で、ビールも炭酸飲料もなく、オレンジジュースとゲータレードと水くらいしか残ってなかった。

到着したとき、コーラ飲みたかった…。

1RM=27円(2019年5月時点)
ちなみに日本の山小屋のように、山バッチやTシャツなどのオリジナルグッツは売ってません。

標高3200mより、雷の光る入道雲とボルネオ島の夕焼け

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夕食を食べてから、しばらくゴロゴロしていると、外が晴れてきました。

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外に出て、小屋から少し降りたバレーコート場に出ると、今までずっと覆っていたガスが取り払われてきました。

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巨大な岩で作られた山が出現し、度肝を抜かれました。先ほどまで降っていた雨で、岩肌にが出現しているではないですか。テレビの中しか見れなかったような、世界の風景を見ている気分で、とても感動しました。

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夕陽は山の向こうに落ちていくため、見ることはできませんが、夕焼けに染まる雲がとても綺麗です。背後に聳える岩稜のシルエットが要塞のようで迫力がすごいです。

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遠くに見える入道雲の中で、雷の閃光がビカビカしていました。

Mount Kinabalu

雲海に隠されて見えませんが、下界の街の夜景が少しだけ見えました。

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ガスが取れたのは時間にして15分くらいで、再び山頂は厚い雲に覆われていきました。日没と同時に気温が低くなってきたので小屋の中にそそくさと退散です。

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小屋はダウンを着ていないと寒いと言われていたのですが、Tシャツ一枚でも十分過ごすことが出来ました。

19時消灯だけど、2時前には起床しないといけないので、睡眠時間は短い…。高山病の症状はなかったけど、眠りが非常に浅く、夜中に何度も目が覚めました。

明日の登頂がとても不安な夜を過ごしました。

キナバル山登山(1日目)を終えて

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キナバル山の1日目のコースは、樹林帯が続く展望なしコースで単調でした。しかし、熱帯気候らしいジャングルの植物と日本以外の登山カルチャーに触れて、見るもの全てが新鮮。夕方の一瞬、雲が払われたときに見た風景には日本の山じゃない、世界の山だというのを強く感じました。

キナバル山登山は2日目に続きます。

キナバル山(準備編)の記事

【マレーシア】キナバル山 登山(準備編) ~ 初めての海外登山、ツアー参加とコタキナバルについて
日本の時代が「令和」に変わりました。 新しい時代、その記念すべき1座は、日本の山ではありませんでした。マレーシアのボルネオ島にあるキナバル山です。日本が誇る標高3776mの富士山よりも高く、標高4095mです。日本を飛び出して初めての海外登山は、新しい時代の新しい一歩になると確信し、ゴールデンウィークの長期休暇を利用して旅してきました。 本記事は、登山の本編ではありません。 キナバル山登山に向けての準備とコタキナバル市内の紹介になります。

コメント

  1. こんにちは!
    登山歴1年半のおばさんです(^_-)-☆
    12月に、キナバル登山する予定です。
    でも、私は6年前のペルー以来、高山病のオンパレードなので、いろいろ調べ、先日高山病相談のできる病院に行ってきました。
    でも、医師は山登りはせず、単に高山病のレクチャーを受けただけ!「こっちも商売だから」とdiamoXの処方はしてくれたものの、「登山に向いてないんじゃない」と言われる始末。女医さんみたいに知的な受付の人に、「頑張ってください!」と言われたのが唯一の救い。
    早速試そうとした鹿島槍ヶ岳の一泊プランが、中止になったのでバスで、雨模様の立山に登ったら、また頭痛・吐き気の高山病が!ちょっと馬鹿にしてdiamoXを飲まなかったせいか(*_*;…そういうわけで、キナバル登山のブログを探したら、あなたに出会った!わけです。

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