【岩手】焼石岳 登山 ~ ハクサンイチゲの大群生と貴重な高山植物、お花畑広がる天国への旅

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2016年6月11日

岩手県の焼石岳(やけいしだけ)に行ってきました。標高は1548mです。

奥羽山脈の中部に位置し、岩手県の奥州市にあります。標高1300mから上部は広い高原になっています。春の雪解けと共に様々な花が芽吹き始め、6月初旬の山開きから数週間はハクサンイチゲの大群生を見ることができます。

また、ヒナザクラやキバナシャクナゲなど貴重な高山植物が豊富に楽しむことができ、植物地理学的に重要な山です。

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圧倒的な存在感を示す鳥海山、岩手山、高山植物の早池峰山、秋田駒ヶ岳、古くから信仰が残る月山など東北には数々の名峰があります。

焼石岳は上記の名峰群と比較するとあまり知られていません。しかし、自分がどうしてもこの山に登りたかった動機は、いくつかの東北の山に登った際、地元の登山者から強く焼石岳を勧められたからです。

梅雨入り前の東北へ、圧倒的な高山植物のお花畑を見に旅してきました。

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焼石岳について

焼石岳とは、岩手県南西部、奥州市と和賀郡西和賀町の境にある火山である。標高1,548メートル。奥羽山脈中部に属し、牛形山、駒ヶ岳などからなる焼石連峰の主峰で、栗駒国定公園の一部。日本二百名山の一つである。

焼石岳地図

焼石岳地図

中沼コースを利用しました。

中沼コースは山頂までの最短ルートで、一番人気のコースです。周回コースもありますが、ベテランのみ使用と書かれているので、利用しませんでした。

コースタイム

中沼登山口(7:12)→中沼(7:37)→上沼(8:08)→つぶ沼登山口分岐(8:31)→銀名水(8:51)→姥石平(10:10)→焼石岳山頂着(10:56)→焼石岳山頂発(12:02)→ハクサンイチゲの大群生(12:21)→東焼石岳(12:47)→姥石平(13:15)→銀名水(13:58)→中沼登山口(15:19)

全行程:8時間7分(休憩込)

中沼コースは序盤の30分と山頂直下だけ、傾斜がありますが、それ以外は緩やかな坂道が続きます。山頂直下の周回やお花畑の鑑賞に時間を取られ、全行程8時間も掛かっています。

焼石岳公式ホームページ:http://www.yakeishi.com/

焼石岳登山

岩手県の登山口へ過酷な深夜ドライブ

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金曜日の23時頃都内を出発し、集合場所の栃木県佐野ICより数分の道の駅みかもに集合しました。

駐車場からほど近いスペースにテントが設営されていました。民族系の音楽が流れ、東南アジア系の雑貨や衣服の露店が営業し、深夜25時の真夜中に異様な雰囲気がありました。

1台の車に乗り換えて、岩手県の焼石岳を目指します。道の駅みかもから焼石岳は片道421キロと言う、気が狂うような道のり。

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今回のメンバは一癖も二癖もある男5名。

台湾遠征登山により男としての格がアップしたと豪語する御馴染み「登山界のショ○ンK」ことSaku氏。

山よりどちらかというと島派で登山ブログの人間事情に詳しい「登山界のセンテン○スプリング」こと山茶人氏。

生まれたての可愛い子供がいるがたまには登山に浮気をしたい元ギタリスト「登山界のファンキー○藤」ことなべ氏。

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そして皆さま御存知、無鉄砲な登り方と笹藪の道を好む登山ブログ期待のルーキーとして新星の如く登場。最近は海外旅行、フルサイズ一眼、マイホーム、マイカー購入と潤沢な資金源はどこから出ているのかと疑惑の声が上がる「登山界の舛添○一」ことRed Sugar氏です。

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食券が示す通り5時9分に岩手県の前沢サービスエリアで休憩しました。

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サービスエリアのフードコートなので、値段の割に美味しいとは言えませんが、「前沢牛を食べた」という実績を作ります。

前沢牛をレストランで食べると5000円はくだらない値段です。

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世界遺産に認定されている平泉を過ぎたあたりから、左手に焼石連峰を見ることができます。

主峰の連なる南側は残雪がたくさんあるように見えます。アイゼン持ってきてないけど大丈夫かなと不安になる。

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東北自動車道の水沢サービスエリアを降り、国道4号線から397号線に入ります。

ナビには「ひめかゆスキー場」と入れておくと良いかと思います。

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胆沢ダム(いさわだむ)を過ぎたあたりに焼岳中沼登山口の看板が立っています。

20分ぐらい砂利道のダートな極狭な林道を走ります。寝不足の体にガツンと響きます…。

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焼石岳の開山日は6月5日だったので、開山日より1週間後と言うことになります。

林道の途中で車がつまり、「駐車場はいっぱいでとても停められないよ」と忠告されます。ただ、様子見で行ってみるとギリギリ停めれそうなスペースを路肩に発見することができました。

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準備をして登山口まで歩きます。

林道から蚊が多いので、面倒な着替えは事前にしてきて正解でした。

登山口から山頂まで大体のところで虫が湧いているので、虫よけスプレーの携帯は必須、肌を露出格好は控えた方が良いでしょう。天敵のブヨはいなかった気がする。

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山のトイレミシュランことRed Sugar氏が、登山口にあるトイレを調査していました。

一つ星もつかなかった模様。

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そして、こちらが焼石岳中沼コースの登山道入り口です。

蚊が多い登山口~焼石連峰を映し出す中沼

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7時21分 登山開始

栃木県の道の駅を出発して6時間。ようやく登山開始です。

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登山道入り口で迎えてくれる花はタニウツギ

高山植物が有名な山の入り口に必ず咲いている印象があります。

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そして、オオカメノキです。

あじさいに似ているので全く覚えらませんでしたが、今回の旅からようやく名前が言えるようになりました。

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登山入口は川の音がしますが、川自体は見えませんでした。焼石岳は平べったい地形をしているので、水源が豊富なのかもしれません。

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序盤は樹林帯です。

ブナの新緑が気持ち良いです。しかし、麓の気温が30度もある日だったため、口々に暑い暑いの連呼。東北地方の梅雨入り宣言はまだでしたが、湿気が多いのか蒸し暑かったです。

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登山道のわきにギンリョウソウを発見しました。

ジメッとしている腐葉土の中に白く美しく見えますが、どっちかというと不気味な印象です。

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登山道全体を振り返ってみると、序盤の樹林帯の傾斜が一番だったかもしれません。

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7時37分 中沼

スタートから25分ほどで、第1チェックポイントの中沼に到着です。

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中沼にはベンチが二つほど設置されていました。

しかし、虫が飛び交っていてゆっくりと休憩することが叶わない。

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道をそれると中沼を眺め見る場所があります。

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不思議な植物が水面からにょきにょき生えています。スギナ(つくし)にも見えますが、一体この植物は…。

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山菜を語らせると熱い男Red Sugarさんを先頭に焼石岳の核心部へと歩きはじめます。彼にはぜひ山でタケノコを採ってきてほしいものです。

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木道は切込みが入っていて、滑りにくい仕様になっています。早池峰山の山頂の木道もこんな感じだったかな?

ありがたいことです。

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中沼に沿うように登山道が伸びています。一部ぬかるんでいる箇所もあるので、ゲイターを装着して歩くといいかと思います。

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沼のほとりにハクサンチドリが咲いていました。いよいよ高山植物が少しづつ登場し始めます。

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登山道から5mほど木のない場所があり、焼石岳が沼に映り込む象徴的な風景を見ることができます。

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緑が濃いブナの森林の上に残雪の東焼石岳から天竺山に続く焼石連峰。緩やかかつ真横に広がる稜線は北海道の大雪山の峰々を思い起こさせます。

ディーゼルを立てて、キャンパスに描きたい風景です。蚊に刺されまくり、アナフィラキシーショックで死んでしまう。

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枯れ木に絡みつくツタが雰囲気あります。

水芭蕉とシラネアオイが咲く水生植物が茂る湿原

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銀明水まで2.4キロの道のり。

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中沼の西側は水生植物に覆われた湿原になっています。

水芭蕉の成長した葉が目立ちます。

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奥に進むと緑に茂る水生植物の中に黄色の花が多く咲いています。

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リュウキンカです。

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尾瀬のような湿原に気持ちが盛り上がり、一同「岩手県まで来た甲斐があった」と掌を返している頃合。

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ひときわ大きくうす紫色の花を見つけました。

シラネアオイです。由来は日光白根山から。

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中沼から上沼へ。

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新緑が気持ちよく、東北地方の新緑限界は1000mまで到達していました。

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沢の流れに沿って伸びる登山道は、目だけではなく音も楽しめる道です。

常に変化があり、3時間以上の登りを飽きもせず楽しめます。

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下部では葉に変わっていた水芭蕉が登るにつれて見ごろになってきました。

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途中は雪解け水の中を歩く箇所もあります。

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8時8分 上沼

上沼は水生植物にすべて覆われていて、沼を姿を全然見ることができません。

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下界であれば雑草地獄とも思える様な道も気持ちよく爽やかに歩けます。しかし、男だらけなので弾む会話と言えば、下水に流して捨てる様な内容です。

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元気なシラネアオイを見つけました。

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太陽に向かって花を広げていました。

直径が5センチほどの花ですが、山ではよく目立ちます。

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湿原地帯は時期がずれると、また違う花を見ることが出来そう。

なべ氏のザックには栃木県佐野市のゆるキャラ「さのまる」がくっついています。しかし、彼は茨城県民。栃木と茨城の友好関係を築こうというのか。

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久しぶりに雪に触れました。

最後に登った雪山が3月だったので、3ヶ月ぶりの雪です。

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ミツバツツジが咲いていました。

低木の花が咲いている姿も見れるという点で、6月中旬は焼石岳は一番いい季節なのかもしれません。

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つぶ沼コース分岐に到着。ここは残雪がたくさん残っていました。

斜面には場所を選ばず、水芭蕉が咲いています。…。

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こぶし?が咲いていました。

ひときわ大きな白い花が目を引きます。

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平坦な登りばかりなので、体力はあまり要らないです。

キンキンに冷えた銀明水~雪渓横断の連続

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8時51分 銀明水

銀名水は山頂までの大休憩ポイントです。奥にはトイレ付きの立派な避難小屋があります。

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その名の通りに水場があり、登山客が列を作って採水していました。

水の味が分からない自分でも甘くおいしいと思える水でした。キンキンに冷えているので、この水を頼りに荷物を減らすことができます。

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ナルゲン1リットルに水出しのほうじ茶を入れてきました。山頂に着くころに名水の出来立てのほうじ茶を頂こうという算段。

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夏を謳歌する男たちの青春群像を撮影したかったが、深夜の過酷な移動の疲れがにじみ出ていて、休憩中の炭鉱労働者にしか見えない。

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そろそろ展望が開けてくれないかなと思い始めたとき開けてくれる。優秀。

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銀明水からは雪渓が数か所待ち受けています。足跡がしっかりとあり、アイゼンは不要でした。

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高木がなくなり、奥州市の市街地が見えるようになります。

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雪解け水が流れ、植物が育っています。

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ヒナザクラが咲いていました。

東北地方でした見ることができない種類の花です。ハクサンコザクラより一回り小さく、目玉焼きのような色合い。

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ここの水芭蕉は見頃でした。

標高の区切りで見頃の花が変わっていきます。

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2回目の雪渓。

長さは50mから100m程でしょうか。

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ミネザクラが咲いているのを発見しました。

6月に桜を見れるのも登山者の特権ですねェ。

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危険個所がない焼石岳で、唯一ヒヤリと感じた場所。今にも崩れ落ちそうな雪渓を乗り越えました。

下山時にコースが変わっていました。

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イワカガミが日の当たらない場所に咲いていました。

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登山道に自生するヤケイシレッドシュガー。

倒すとフルサイズ一眼をドロップします。

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雪渓の登りを抜けると一気に高山帯に変わりました。

お花畑の咲き乱れる広大な山頂と鳥海山の眺め

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標高1500mは岩手山、鳥海山、早池峰山などの東北の名だたる名峰より、一段低い標高ながら見事な景観美です。

フラットな山の稜線が空を大きく見せています。

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初夏の高山植物の代表格ハクサンイチゲが見られるようになります。

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新潟県・群馬県の平標山~仙ノ倉山のように6月初旬の焼石岳はハクサンイチゲが主役です。山頂付近に広がるお花畑がたまらない。

地元の登山者に「一番いい時期に来たよ」と言われました。

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10時10分 姥石平

登山開始から3時間、コースタイム通りに到着しました。直径1メートル強の岩がゴロゴロしているので、休憩ポイントです。

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姥石平に到着すると焼石岳の山頂が見えてきます。1000mの峰が数十連なる焼石連峰であるため、山頂が山頂らしい存在を放っているわけではないです。

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姥石平から山頂までは20分の道のりです。

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登山道が雪解け水まみれになっていて、岩を飛び跳ねるように歩きました。

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泉水沼がありました。

乗鞍岳の畳平に雰囲気が似ているように気がしました。

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最後の雪渓登り。

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先ほどの泉水沼を高い場所から見るとハート型に見えました。

この沼をPRすれば山ガールが増えるのではないでしょうか…。焼石岳の平均年齢は50代~60代がほとんどだった気がします。

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あなたーとわたしーがー夢の国ー♪

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チングルマが咲いていて、夏山を演出してくれています。

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稜線の向こうに出ると秋田県側の展望が広がります。そして、景観の中に一際目を引く山がありました。

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鳥海山(ちょうかいさん)です。

富士山と見間違うほど完璧な形でした。栗駒山からも見たことがありましたが、焼石岳から眺めるとより均等な形をしているように見えます。

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鳥海山に登りたいと言う憧れがより一層強くなります。

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登ったことありますがね。

日本海に面しているので、山頂に泊まって日本海に沈みゆく夕陽を見てみたいです。

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本日の功労賞は間違いなくなべ氏です。

岩手往復のほとんどを運転、日ごろの社蓄具合と子育てに追われながらの登山。感服です。

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焼石岳の最後の急斜面です。

奥羽山脈の中心~焼石岳山頂

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10時56分 焼石岳山頂

登山口から3時間44分掛かりました。コースタイム24分オーバーです。見よ!これが日本を支える働き盛りの若さ触れるパワーだ。

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一等三角点を踏む。

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焼石岳山頂の標柱は2種類あり、もう一方は2m以上の大きなものでした。

天気が1日持ちそうという理由で、北東北を目指しましたが、結果的に焼石岳の良質な登山充実度がそんなことを忘れさせてくれた。

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お昼ご飯のデザートに切腹最中を買ってきました。

http://tabelog.com/tokyo/A1301/A130103/13019962/

新橋に店を構える和菓子屋の商品で、営業マンが謝罪の際に持っていく手土産として定番です。

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キレのあるネーミングと見た目とは裏腹にあんこは上品に甘く、求肥が入っているため触感も楽しめ非常に美味です。

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サイクロプス。

銀明水で仕込んだほうじ茶は完全抽出一歩手前でしたが、とても楽しいティータイムでした。

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デザート2個目。

焼石岳で食べる焼プリン。プラスティックのカップに入ったプリンに焦げ目をつけるというのは大変な技術がいるようで、そちらのレポートが以下に製造法が書かれています。

合成樹脂製容器にプリン原料を充填し、容器に充填した該プリン原料の上面にゼラチンを含む微細な気泡を含有する泡状原料を充填し、各原料を充填した容器を水又は温湯に浸漬せずに少なくとも160℃の温度で加熱し、該泡状原料を焼成することを特徴とする焼プリンの製造法。

なるほど、わからん。

焼プリンの製造方法:http://www.patentjp.com/06/A/A100080/DA10011.html

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焼石岳で出来るネタは、北アルプスの焼岳でも出来るよねと。

ただ、ザックに入れてきた石焼き芋を出すのを完全に忘れていたのは失態だった。

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焼石岳からは360度の眺めがあります。

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焼石岳より南側には栗駒山があります。紅葉の時期に2回訪れていますが、高山植物の初夏の時期も良さそうです。

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東側には前述の通りに鳥海山です。

北側は岩手山と早池峰山が見えていましたが、霞んでいて今一つくっきり見えませんでした。

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Red Sugarさんは恒例のダッフィー撮影に勤しんでいました。

東北の年配登山者は人懐っこい人が多いので、私も混ぜてもらおうかしらと言われ、たじろぐRed Sugarさん。

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#ファインダー越しのRedSugarの世界

#写真が好きな人はRedSugarと繋がって下さい

#赤いメガネ男子

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Red Sugarさんの集合写真スタンバイ待ち。

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最高の仲間と最高の景色に感謝!!!

と、「最高に感謝する系」の面々ではないですが、今日と言う日を決して忘れることのできない一日になりました。

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往来の広い山頂で1時間もこんなことをやってきたのだから、多くの人に見られていたに違いない。

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山頂周回コースで東焼石岳方面のハクサンイチゲの大群生ポイントを目指します。

結果的に言うとこのコースは特に歩かないでも良かったかな…。

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秋田県側のコースと分岐しました。焼石神社は岩場にひっそりとあるので見落としてしまいました。

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笹藪が結構ひどい道でした。

東焼石岳に行くのであれば、姥ヶ平まで戻ったほうがスマートかもしれません。

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イワイチョウの新芽。

ハクサンイチゲの大群生~貴重なミヤマシオガマの白い花

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東焼石岳に近づくとカラフルな金平糖を散りばめたような高山植物の群生地がありました。

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天国と言っても過言ではない風景。

山を始めるまで花畑は人の手が加わって作られるものと思っていましたが、生命力の限りを尽くす植物は長い年月を経て、花畑を徐々に広げていくと知りました。

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ハクサンイチゲの大群生です。

新潟県・群馬県の平標山より圧倒的な規模でした。登山道にはロープも張っておらず、花畑に50センチほどの道が伸びているだけです。

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高山植物の群生地は保護のため、仕切りをされていることがありますが、ここは花との距離が極めて近いです。

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ハクサンイチゲは気品を感じます。

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広大な群生規模を写真でお伝えできないのが残念ですが、あまり目立つことのない焼石岳に行くきっかけになってくれればと思います。

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東焼石岳には登るつもりはなかったのですが、地元の登山グループの人たちに珍しい花が咲いているから見てきなよと言われたので山頂を目指します。

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それがこれ。

ミヤマシオガマの白花です。通常のミヤマシオガマは赤紫色をしていますが、真っ白な花はたいへん珍しいです。東焼石岳の山頂直下に2株しかありませんでした。

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ハクサンイチゲやチングルマに埋もれてしまっているので、見つけ出すのは困難です。地元の人に教えてもらわなかったらスルーしているところです。

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貴重な花を見ることができ、非常に幸運でした。

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東焼石岳の山頂はお花畑の先にありました。

全く登っている感覚がないのだから不思議です。大雪山の間宮岳がこんな感じでフラットな山頂だったかもしれません。

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12時47分 東焼石岳

登るつもりは全くなかったのですが、貴重な花を見ることができ良かった。何度も登っている地元の人は、焼石岳の山頂より花の咲くこちらの山頂だけ登るという人がいるようです。

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ヒナザクラの色違いかと思っていましたが、こちらはユキワリコザクラ

葉の間から花茎を出し、3~15個の淡藤色の花をつけているのが可愛らしい。東北や北海道でしか見ることができない花です。

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名残惜しい焼石岳からの下山

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名残惜しい山頂ですが、下山開始です。

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登りの時は苦もなく思っていた雪渓歩きでしたが、下りは滑りやすく慎重に降りました。

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銀明水まで戻ってきました。

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銀明水の避難小屋はとても綺麗な上にトイレも設置されているので至れり尽くせりです。静かな山頂を楽しむ場合、この山荘に泊まる選択肢は十分ありです。

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14時を回ると雲が多くなってきました。

夏油温泉(げとうおんせん)からの金明水避難小屋泊の縦走ルートも歩いたら楽しそうです。

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焼石岳は駅からバスが出ていないのが難点です。

東京から夜行バスで来て、タクシー利用の往復、新幹線で帰京は3万円以上のコストが掛かります。ちなみに5人で来た我々の交通費は5000円~7000円程でした。岩手の山日帰りでこの値段はとても安い。その分、過酷な移動を強いられますが。

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1日1便でも出ると良いのですけどね…。

登山ルートとしてのクオリティは他の山々には負けていないので、単純に知名度による集客の差ですかね。

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午前中は中沼に綺麗に水面に映り込んでいた焼石連峰。午後になると風が出て見えなくなっていました。

この中沼には岩魚が泳いでいました。別に釣りができる場所があるようで、下山するときに釣り客を見かけました。

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最後は台湾登山という難行で男を磨いた(らしい)Saku氏の背中を見ながら下山しました。

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15時19分 焼石岳下山

行程としては8時間に及ぶ長丁場な重登山でした。単純なピストンであれば6時間で終わるはずなんですけど…。

コース全体的に緩やかに登るので、息があがるようなポイントはないのですけどね。

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今自分たちが岩手県にいるというのを再認識し、これから東京に帰宅と言う重圧が圧し掛かる瞬間です。

虫よけスプレーでガードしていましたが、足を3か所ほど刺されていました。とほほ。

温泉~焼石岳からの焼肉で打ち上げ

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下山後の温泉は、道中にある焼石クアパーク「ひめかゆ」です。

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発光したような黄緑色の温泉で、何か混ぜているかと思いますが、ヌメヌメとしたアルカリ性の温泉でした。

ホームページ:http://www.himekayu.com/

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岩手と言えば小岩井牛乳。何となく飲むヨーグルトをチョイス。

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夕飯までの腹塞ぎに何か食べるものはないかと探していたら、ソフトクリームが売っていました。

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胆沢牛乳を使ったご当地ソフトクリーム。ソフトクリームブロガーであるRed Sugarさんは速攻で買っていました。250円は安い、そして美味しい。

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行きに立ち寄った時に気になった-4℃のコカ・コーラをコンビニで購入。ふたを開けると凍り始めてビックリ。これって東京にもあるんですかね?

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貧乏登山者である我々はご当地グルメである前沢牛の焼肉を食べる財力はなく、一関まで移動して、岩手県内のチェーン店「ヤマト」で焼肉です。

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焼石岳を登ってからの焼肉というのを狙ったのではなく、「焼肉が食べたい!!焼肉が食べたい!!」と登山中ずっと連呼していた台湾で男を磨いたはずのSaku氏による積極的な意見によるもの。

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男5人の車中はさぞかし賑やかだとお思いでしょう。

実際は葬儀所から火葬場に向かう親族が乗るバスの車内と同じ静寂さでした。集合した栃木県の道の駅みかもに真夜中に着き、そこから東京へ。

関東から岩手県まで往復26時間という「日帰り登山」の定義とは一体、という過酷な日帰り登山でした。

焼石岳の登山を終えて

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自分以外のメンバは計画当初きっと乗り気ではなかったと思います。焼石岳という山の存在をそもそも知らず、片道相当な距離を日帰りするのに、名のある山でなくていいのかという疑問。北東北が一日中晴れるという予報が後押しとなり、決行ということになり運が良かったと思います。

というわけで、メンバの感想を載せておきます。

なべ氏、コメントなし。

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行列のできるラーメン屋が美味しいのは当然ですが、日常的に食べれるラーメン屋は地元の人しか知らず混雑もしないものです。

日本百名山や日本アルプスなどのブランドに捕らわれず、登るべき日に登る山を選択することはを一生記憶に焼き付ける一日を約束してくれると再確認しました。

焼石岳と言う攻撃力のありそうな名前からは想像がつかない程、雄大で美しく可憐な高山植物の花が咲き乱れる天空のお花畑が待っています。

焼石岳のおすすめ装備

焼石岳の地図はこちら

『【岩手】焼石岳 登山 ~ ハクサンイチゲの大群生と貴重な高山植物、お花畑広がる天国への旅』へのコメント

  1. 名前:ユメミン 投稿日:2016/06/15(水) 20:37:02 ID:c22a6277d 返信

    東北の山って良いですよねえ。
    登ったことはないけれど見た感じが美しい。
    て、東北でなくてもどの山見ても感動してしまう私だけれど。(^_^;)
    岩手山とか岩木山とか。
    八甲田山とか?(^.^)
    祖父母が青森なので東北の山は子供の頃から道中幾山も見てるけれど、子供の頃に恐い気がしていた山のシルエットを今は美しいと思う。
    ブログの写真の鳥海山の美しさはまた別格だし。(o^^o)
    先日、昇仙峡や河口湖から見た富士山も勿論感動だったけれど鳥海山は雪のくっつき具合や山裾の伸び具合が絶妙に美しい。
    veryblueさんの写真が上手だからなのか実際に、の美しさなのか、いずれ確認しに行こうと思っています。(o^^o)
    焼石岳へは11日に行かれてるのですね。
    お天気、良かったですよね!(o^^o)
    自分は自宅から1時間かからない晃石山を登っていました。
    今年は良いのか悪いのか雨の日が少ないので、ちょこちょこと近場登山を楽しめています。
    来月は新潟まで足をのばすつもりだけれど、
    晴れてくれることと、熊が大人しく引っ込んでてくれることを願うばかり。(^_^;)
    虫対策としては防虫スプレーと防虫ネット完備です。(^^)
    また、veryblueさんのブログ楽しみに待ってますよ〜!
    よろしくです。(o^^o)

    • 名前:veryblue 投稿日:2016/06/15(水) 23:58:27 ID:8ca364f4d 返信

      >ユメミンさん
      さっそくのコメントありがとうございます。

      小さい日本ですが、山はちょっと足を延ばすだけで、大きく変わりますよ。
      焼石岳は標高1500mの山で、関東の丹沢と一緒の標高です。
      ただ、森林限界と積雪量の関係でまるで違う世界の様相です。
      日本アルプスの標高2700mくらいの景観が、東北では1500mほどで見ることができます。

      北東北の山はそれが如実に表れています。
      移動は大変ですが、是非行ってみて下さい。

      11日は天気が良かったです、雲をまったくない地域まで行こうということになり、北東北まで足を延ばしました。

      熊のニュースはあれど、山菜を取らなければ大丈夫なはずです!
      防虫スプレー自分も買わないと…。

  2. 名前:武蔵野国住人 投稿日:2016/06/19(日) 13:42:47 ID:aa4a44949 返信

    >地元の登山者に「一番いい時期に来たよ」と言われました。

    しまった、このブログ読むんじゃなかった!
    なんとしても今月中に焼石山に行きたくなった~。
    でも都合によって無理なので来年の6月を目安に行ってみようかな、

    良いブログですね、写真も好いし文も読み易いです。
    読むと旅情ならぬ登情を掻き立てられます。
    これからも安全に山登り続けてください。

    • 名前:veryblue 投稿日:2016/06/19(日) 21:31:16 ID:740ace833 返信

      >武蔵野国住人さん
      コメントありがとうございます。
      どうもお世話がせしました。

      焼石岳の花盛りは梅雨一歩手前なので、狙い目かもしれませんね。
      ブログお褒め頂きありがとうございます。

      安全に旅情を感じれる登山ブログを目指し、邁進したいと思います。

  3. 名前:サイコ 投稿日:2016/06/22(水) 20:40:56 ID:46d1702f1 返信

    いつも楽しく拝見させていただいてます。ありがとうございます。良い山は出会い頭の居合い抜きですね。私もどこか面白そうなとこ探してパトロールしてきます。ちなみにかなりびっくりだったのはbuleskyさんとニアミスのようですね。

    • 名前:veryblue 投稿日:2016/06/23(木) 11:09:03 ID:cd81d7491 返信

      >サイコさん
      コメントありがとうございます。
      焼石岳に関しては、早池峰山や鳥海山で聞いた情報がなかったら来ることはなかったです。
      まだまだ、名もない名峰がごろごろしていそうなので、自分もパトロールに出かけようと思います。

  4. 名前:台湾から植物の愛好者 投稿日:2016/06/25(土) 12:00:58 ID:ff2fcbe7f 返信

    その水面から直立した植物はトクサだと思います。
    きれいなシダ植物ですね。

    • 名前:veryblue 投稿日:2016/06/25(土) 13:16:54 ID:add2ce6cc 返信

      >台湾から植物の愛好者さん
      コメントありがとうございます。
      画像で見ると確かにトクサという植物ですね。ワタスゲなのかなーと思っていましたが、違いました。
      水面から均等に生えていて綺麗でした。