2011年4月29日
神奈川県の丹沢にある塔ノ岳(とうのたけ)表尾根コースの計画を実行しました。標高1491mです。
塔ノ岳の表尾根コースは、登山口のあるヤビツ峠を出発して、いくつもの峰を越えて、塔ノ岳に至るルートです。関東近郊では珍しい、開放的な稜線が魅力です。
大倉という丹沢の登山拠点から往復するのが一般的らしいですが、同じ道を通りたくないという欲張りな発想から、登山口と下山口が違うこの縦走ルートを選択しました。
メンバはいつもの友人みやじゅんとわっちぃの二人と一緒でした。
目次
塔ノ岳(表尾根)について
塔ノ岳(表尾根)地図
ヤビツ峠を出発し、二ノ塔~三ノ塔~行者ヶ岳~塔ノ岳~鍋割山を縦走し、大倉に降りるルートです。
コースタイム
参考までに運動不足気味の根性だけで標準タイムを少し上回る20代のコースタイムです。
塔ノ岳(表尾根)アクセス
往路
- 小田急線
- 新宿駅→秦野駅 670円
- 神奈川中央交通バス(蓑毛経由ヤビツ峠行)
- 秦野駅→ヤビツ峠 470円
秦野駅からヤビツ峠行のバスは朝に平日1本、週末は3本ほど出ています。神奈川中央交通のページで必ず時刻をご確認ください。
LINK ヤビツ峠行きバス時刻表
秦野駅を降りれば、平日でも登山者がたくさん並んでいるのでバス停の場所は迷いません。
帰路
- 神奈川中央交通バス
- 大倉→渋沢駅 210円
下山は丹沢の登山拠点でもある大倉から渋沢駅にバスが出ています。同じく神奈川中央交通のページで時刻をご確認ください。
20時まで、30分に1本バスが出ていており安心です。
LINK 大倉から渋沢駅行きバス時刻表
塔ノ岳(表尾根)登山
登山客でごった返すGWの丹沢行きバス乗り場
早朝の二子玉川駅から見た多摩川の風景。
徹夜で飲んでいたであろう泥酔者の吐き出す酒気を帯びた空気が臭いのなんのって…。
小田急線秦野駅(はだのえき)(7:08)
「なんじゃこりゃ?!」
GW初日とあってか登山客がすでにバス停に行列を作っていました。
通常7:35にヤビツ峠行きバスが出ますが、GWともあってヤビツ峠行き直通が出ていました。座れないこともあるので、早めに行った方がいいです。
駅前にはマクドナルドとミスタードーナッツがあるので、朝食はここで済ませてもいいかもしれません。
秦野駅から45分ほど山道に揺られヤビツ峠に到着です。
ヤビツ峠からは大山(おおやま)に登るコースもあります。
お手洗いはこのヤビツ峠で済ませておきましょう。ちなみに節水のためか、蛇口からは水が出ませんでした。
バス停にある休憩所、自動販売機があるのが嬉しいですね。
舗装道を写真右へ進みます。
こんな感じの舗装道。
少し行くと富士見山荘があり、左に曲がると登山道があります。
塔ノ岳登山口~表尾根~塔ノ岳山頂
登山道入り口。
ここから二ノ塔まで急な登りなので、準備や体操をしっかり。
ごつごつした岩がある林道の上り坂。
かなりの人数が登っていたり、登山になれていなそうなパーティが休んでいたりで進みにくかったです。
しばらく行くと視界が広がり更に急登に。
何気に塔ノ岳までの一番厳しい場所だった感想。
景色がよくなり、神奈川が一望できます。
ガスっていなければきっと海まで見えるんだろうな~。
笹のトンネルが出現。
トトロが寝てる場所に通じてそう。
二ノ塔に到着。
ここまで急なのぼりだったため、多くの登山客が休んでます。
二ノ塔で標高は1144mあります。
さぁ、ここからが表尾根コースの本領発揮です。
いくつもの山をアップダウンを繰り返し登っていきます。
神奈川県の市街地を一望しながら、風が通り抜ける尾根沿いの道は最高に気持ち良い。
奥のほうに相模湾が見えました。奥の山塊は箱根。
道は狭く、登山客が多いのですれ違いが大変な場所があったり。
階段が整備されています。
三ノ塔(9:35)
山頂は広く整備されていました。
三ノ塔から目的地である塔ノ岳が見れるようになります。
心を挫かれる距離感。
休憩はほどほどに三ノ塔出発。
階段。
気づいたけど、若者がいない…。
鎖場が出現し始める。
多少順番待ちが発生するので、あせらず前の人が進んだら自分も進む。
振り返ると下っている人々。
たまにこんな道も。
烏尾山荘(10:30)
昼食を取る老夫婦。
こういう老後憧れます。
「大変な登り坂でしたね、おじいさん」
「今までの生きてきた登り坂に比べればなんてことないよ」
こんな妄想してみたりしました。
自分たちは、えっちらおっちら進みます。
行者岳到着。
ここは狭いです。
ウィダーインゼリーで休憩するみやじゅん君。
風呂上りに歯磨きしているおっさんみたい。
ガンガン進みます。
コースは変化があり飽きがきません。
落ちたら軽症じゃすまないような鎖場が登場。
慎重にくだります。
サイドが岩の細い道を行くことも。
全体的に道が整備されていて安心。
ここは新大日。
木ノ又小屋。
宿泊して日の出を見るのかな?
ここまでくれば塔ノ岳はもう少し。
一気に塔ノ岳を目指します。
こんなとげとげの植物が道端に生えていてダメージを食らうこともあるかも。
頂上付近にいた鹿。
道から5m離れたところで悠々食事中。人になれている様子で、こちらを振り向きもしなかった。
塔ノ岳山頂~鍋割山~大倉
塔ノ岳到着(11:33)
ヤビツ峠の登山口からちょうど3時間ほど掛かりました。
いろんなルートから目指してくる人がいるので、頂上は登山者がひしめき合うように休憩しており、たいへん賑わっていました。
食事タイム。
オリジン弁当のおにぎりと唐揚げ。無糖の午後の紅茶、何で今まで発売しなかったし。
食事中雲が陰り始め、息が白くなるほど寒くなってきました。
後日談なのですが、スノーボードや旅行のときに必ず雨を降らせる友人が小田原近くを通り過ぎたことが判明。
登頂後ティータイム(重要)

山頂風景動画
塔ノ岳は丹沢四天王の山々ではまだまだフロントなので、いつかは奥に潜む丹沢山、蛭ヶ岳、檜洞丸を登りたいです。
丹沢山は翌年の1月に登りました。

晴れていれば塔ノ岳山頂からはこのように富士山をドーンと眺めることができます。こちらは2015年の冬に再訪したときの写真になります。
時間に余裕があったので、鍋割山(なべわりやま)へ向かいます。
今までの尾根コースより、緩やかな印象。
しばらくすると鍋割山到着。
鍋割山の頂上にある山荘では、具沢山鍋焼きうどん(980円)が有名らしい。
今回はおなか一杯で食べてません。
外で鍋焼きうどんを食べている人多数。
頂上は芝生が広がっているので昼寝のしがいがあります。
鍋割山を降りるところに本日の山ガール発見。
鍋割山のルートのほうが年齢層若し。なぜ?
ガンガン降ります。
表尾根コースと違って、ここを登るのは退屈だな~って思いました。
大倉バス停を目指します。
しばらくして、沢が登場します。
この時、雨が小降りだったけどすぐに晴れました。
水が非常に綺麗。
1時間以上こんな道を歩きました。
話し相手がいないとここは歩きたくない。
畑と民家を抜けて、バス停到着。
犬に睨まれる。
大倉バス停から渋沢駅へ。
登山客が合流するため座れませんでした。
下山後~厚木「酔笑苑」打ち上げ
打ち上げはしろころ目当てに本厚木駅で降りて、ホルモン焼き屋「酔笑苑(すいしょうえん)」へ。
17時という早めの時間帯にも関わらず並びができていて、人気店であることが頷ける。
ビールで乾杯。
3人でしたがカウンター席に通されたので、ゆっくり会話が楽しめないのが残念。
ホルモンが安く、新鮮でオススメ。
初代B級グルメでおなじみ名物の厚木のしろころは売り切れでした。残念。
アミレバという種類の肉を初めて食べた。接客がしっかりしていて、ラーメンなんかも出してくれるので登山後の渇きを癒しにお勧めです。
塔ノ岳の登山を終えて
GW初日に満足いく登山でした。
初心者向けではないと思うので、塔ノ岳の表尾根コースはある程度山に慣れてきて、体力がついた人向けのコースだと思います。何度も繰り返すアップダウンは想像以上に厳しかったです。
晴れていれば富士山を眼前にしながら、相模湾の展望が開ける素晴らしい稜線歩きができます。
鍋割山の記事
今回は通過した鍋割山(なべわりやま)を単一で登った記録をご紹介しています。

是非、ご覧下さい。鍋焼きうどんが980円から20円値上げして1000円になってます。
ゴールデンウィークの登山まとめ記事

ゴールデンウィークのおすすめ登山記事です。
塔ノ岳で使用した道具
定番の登山用バーナーです。
クッカーはこちらを使用しました。軽く、耐久性があります。
塔ノ岳(表尾根)の地図はこちら
いくつものピークを越えるため、登山地図があるとないとでは全く違います。購入をお勧めします。
ブログ中のM氏です。
やっぱり写真のレベルが違うね、きれいだわ。
動画を取っていたとは気づかなかったな。しかも俺がこっそり映ってるじゃないか~