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【栃木】社山 雪山登山 ~ 2012年最後を締めくくる、日光に広がる青い空と白い雲の旅

社山_01

2012年12月29日

2012年の最後の登山は栃木県日光にある社山(しゃざん)に行ってきました。標高は1827mです。

中禅寺湖の南に位置し、湖畔を歩きながら、そして男体山を眺めながら歩くことができます。

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今年は西へ東へ北へ南へ数多くの山を登りました。登山にどっぷり浸かった1年でしたが、最後は地元栃木の山で今年を締め括ります。

男二人静かな雪の日光を旅してきました。

社山について

山頂は露岩の原です。
三等三角点が設置され社山の表示柱が立てられています。
北に男体山を始めとする日光連山の展望があります。
阿世潟峠から山頂までの尾根からの眺望は、北側に男体山を始めとする日光連山と中禅寺湖と南側には足尾の山々の見晴があります。

社山登山

プロローグ

冬の夜空を彩るイルミネーション。

いつからイルミネーションってこんなに浸透したんだっけ。冬になると風物詩のようにイルミネーションの点灯式のニュースがあり、クリスマスイルミネーション人気スポットが紹介されます。寒くて人が外に出なくなる冬になるべく出かけさせようとする観光業界の陰謀がある気がします。

まぁ、それはさておきイルミネーションにちなんで明るい話をしましょう。

この時期、ご近所に家の周りや庭に電飾を飾る家はありませんでしたか?

自分が住む近所には、そんな電飾を飾る家が2、3軒はありました。そのうちの1軒の話です。

その家は、電飾を自宅を囲うフェンスにびっしりと敷き、庭に生えている樹木や生垣に巻きつけていました。一体、月の電気代どれくらい掛かるんだろうと思うくらいにです。そのうち近所の間でその家は名物になり始め、見物する人が増えてきました。その家の家主は反響があることに気をよくしたのか、年々電飾が豪華になっていきました。

最初は電飾を巻き付け点灯させる程度だったのが、カラーや点滅バリエーションに凝り始めたのです。夜空を流星を瞬くモーションにはじまり、青い電飾の中にイルカやタコのキャラを作り海を表現し始めたのです。

段々と趣向を凝らしアーティスティックになっていったのですが、いつの年の冬かピタッと電飾を飾るのを止めてしまったのです。

近所の噂によるとその年に、家主の父親が重い病気で亡くなる不幸と息子が警察の厄介になるような出来事があったらしいです…。

以上、明るい話でした。

前日に雪の降った日光へ

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2012年12月29日土曜日早朝の東京駅からお送りします。

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年末一斉大移動のこの日の東京駅は新幹線の改札に長蛇の列が出来るほど混雑していました。鮭のすし飯を買ってゆっくり車内で食べようと思ったのですが、駅弁を買うのにも行列が出来ていて、出発時間に間に合わなさそうだった為諦めました。

自分もこの帰省ラッシュの例に漏れず、朝一番の新幹線で実家のある栃木に帰省することにしました。

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東京駅から宇都宮までは新幹線で40分と、大して時間は掛かりません。自由席で席は埋まっていましたが、40分程度なら許容範囲ですね。

6時10分に出発したMAXやまびこは、7時前に宇都宮に到着しました。

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宇都宮駅東口にてたち君と合流し、実家に滞在中の手荷物そのままで日光へと向かいました。

宇都宮ICから日光道に乗り突き進みます。前日までの天気予報は雨マークを表示していましたが、直前になってそのマークが消滅したため、今回の登山を決行しました。

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雲の切れ間から白く雪化粧した日光連山が見え、太陽の光でオレンジ色に染まっていました。

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前日の夜にどうやらかなりの積雪があったようで、今市ICを過ぎ山沿いに入るとすっかり雪国の様相でした。

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日光道の終点を過ぎ、いろは坂へ入ります。

正月連休のためか朝早くからしっかり除雪されていたので、安心していろは坂を登ることができました。

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奥日光に入るとそれはもう霧の中でした。

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中禅寺湖(ちゅうぜんじこ)の東側にある歌ヶ浜駐車場に車を停めました。

中禅寺湖に掛かる朝霧は市街地の方にだけ掛かっていたため、霧の上には綺麗な円錐形をした男体山がその顔を出していました。

凍り付いた中禅寺湖の湖畔をトレッキング

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凍りついた樹木と中禅寺湖の静かな波音、青い空とその色を吸収した雪の深い藍色、これを「幽玄(ゆうげん)」の世界と言うのでしょうか。

日光へは過去に何度も来ていますが、これ程までに美しい景色を作り出す自然があったんですね。

奥に見える連峰は日光白根山です。

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圧倒的な存在感を放つ男体山を目の前にしていると、どうしてもあちらの方へと足を進めたくなります。

しかし、今日は予定通り社山に登ります。

社山のコースを簡単に紹介します。

  1. 駐車場からは中禅寺湖の湖畔沿いに歩いていき阿世潟まで向かいます。
  2. 阿世潟から阿世潟峠へ登り、そこからきつい急坂を経て山頂へと至ります。

雪山でなければ半月山も行きたいところですが、今回はパスしました。

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昨日降った新雪の上を歩いていきます。

社山へは中禅寺湖のほとりを反時計回りに歩いていきます。

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半月山へ向かう道路が封鎖されている手前で分岐し、イタリア大使館方面へ進んでいきます。

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この中禅寺湖畔には、明治から昭和初期にかけて各国大使館の別荘が建てられました。

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イタリア大使館公園になっていますが、舗装されているであろう道は雪に隠されていました。

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それにしてもこの雪の中禅寺湖湖畔の道は、静かでとても歩きやすいスノートレッキングを楽しめますよ。

別に無理をして山に登らず来ても良さそうなところです。

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公園なのでベンチやテーブルやテラスが充実していて、ついつい寄り道。先行者のトレースが一人分あり、その人も景色の誘惑に負けて寄り道していましたね。

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桟橋から中禅寺湖に出ました。

写真の真ん中に写っている三角の山が社山です。ここから眺めるとまだまだ遠くに感じます。

ちなみに6月に行った男体山から見下ろすと社山はこんな感じです。

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中禅寺湖の水に触れてみると驚きの冷たさです。

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なかなかこんな湖畔沿いを歩くコースなんてないですよね。

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積雪は深くて20センチ程度で、先行者のトレースのおかげで楽させてもらっています。

大使館は公園になっていて、開けたところがあるのですが、そうなると道がわからなくなってしまうのでありがたいです。

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青空に晴れる樹氷の景観。

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が、社山方面へ向かうに連れてどうやらガスの中に入ってしまった模様。

たちが慣れない雪道に疲れ始めて、自分が先行してある程度道を掻き分けました。

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中禅寺湖から一斉に湧き上がっているようですね。

うーん、これでは山頂からの景色は期待できなさそう。

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八丁出島の手前には半月峠へ向かう分岐がありました。ここから更に先へ進みます。

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11時05分に阿世潟(あぜがた)に到着しました。

コースタイム65分で来れるところを30分もオーバーしています。スノーハイクに夢中になりすぎてしまったようです…。

今まで平坦な湖畔沿いの道でしたが、ここからはいよいよ登りになります。

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20分ほど登ると阿世潟峠(あぜがたとうげ)に到着します。

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20分ほど登ると阿世潟峠(あぜがたとうげ)に到着します。

ここでスノーシューを履いた先行者のおじさんと出会いました。話してみるとさっきまでの好天が一変し視界も悪くなり、今までのラッセルで疲れて引き返そうか迷っているようでした。

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阿世潟峠(あぜがたとうげ)から山頂までは、稜線をまっすぐ歩いていくのですが…

先行者、動物のみというアレです。

稜線歩きは膝上のラッセル地獄

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スノーシューで来たおじさんはどうやらここで引き返すようです。

自分たちで雪を掻き分けて進まなければいけなくなりました。

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積もった雪は足首が完全に埋まるほどで、登るにつれて雪の嵩は増していくばかり。

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たち君は登山が10月中旬の岩手山・八幡平の2ヶ月ぶりなので、この登りがきついらしくペースがかなり鈍重になっています。

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1.5メートルの道幅はあるため側面に滑落するような危険はありませんが、いかんせんこの登りはきつい。

更に進んでいくと雪の高さは腰付近にまで及んできました。

登頂すると言う使命感だけが体を動かす原動力ですが、展望が期待できないのに登っても無意味。そう思うようになってきました。

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タイムリミットを決めて、その時間を過ぎたら引き返そうと決めました。時には腰まで埋まる道をひたすら登っていきます。

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どんよりしていたガスが、徐々に明るさを増し白い光彩を放ち始めました。

 

 

 

 

そして太陽の光を確認し、しばらくすると…

 

 

 

 

 

 

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おおッ!?

 

 

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上に青い空が!下に白い雲が!

 

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雲を抜けたー!!!

 

暗い深海から海面に飛び出してきたクジラのような気分です。

 

 

 

 

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先ほどまでは周囲5mも見渡せなかった景色が一気に広がり、世界が一変しました。

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頂上付近に積もっている雪は風で流されているのか、先ほどまでの斜面ほど多くはありませんでした。

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中禅寺湖に蓋をしたようにすっぽりと雲がかかっています。

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中禅寺湖の上空にだけ雲が掛かっているのかと思っていましたが、関東平野を覆うほど見事な雲海です。

ラッセルの果てに関東の大雲海と日光連山

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関東平野方面には山脈がないので、本当に海が広がっているかのような光景です。

雲が穏やかに東から西へ流れ、時折正面に雲が沸いて視界を一時的に隠します。まるで波打ち際にいるかのようで、無人島に漂流したような気分です。

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そして、ようやく山頂です。いやー長かった。

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穏やかな風と下を流れる雲。太陽の光とそれを反射する雪の光で、それほど肌寒くもない山頂。

天国の景色ってこんな感じなのかな。

本当にそう思えてしまうような世界が目の前に広がっています。

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おにぎり一つを頬張り、食後は甘いもので。

セブンイレブンで買ったこの「タッグワーズサンド」がさくっとふわっと不思議な美味しさでした。東京で買おうしたら売ってなかったんですが。

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フルマラソンを完走したランナー、志望校に合格した受験生のような気分です。散々、苦しい肉体労働の末に広がったこの景色は、今までにない爽快感を与えてくれました。

YouTube Preview Image

そんな景色を動画でどうぞ。

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休憩は20分ほど取り、下山を開始します。

当初はこの登山後に宇都宮市内の映画館で「エヴァンゲリオン」の劇場版を見る予定だったのですが、時間がかかり過ぎたため、諦めました…。

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雲の上に浮かぶ男体山(右)と女峰山(左)。

やっぱりこの山達はまた登りたくなる。

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登りの辛さが嘘だったかのように、下りはそれはもうスイスイくだれます。

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阿世潟峠に再び戻ってきました。

登りに掛かった時間の半分も経過していないんじゃないでしょうか。

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阿世潟峠からは中禅寺湖へ戻ります。

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来たときには対岸に男体山が見えていたのに今はもう雲の中。

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たち作のゆきだるま。しばらく生き残ってくれるかな。

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中禅寺湖湖畔の道をひたすら歩き、ようやく歌ヶ浜駐車場に戻ってきました。

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15:00に戻ってくれば18:00上映の映画に間に合ったけど、予定より1時間もオーバーの16:10でした。

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映画は諦めたので二荒山神社(ふたあらさんじんじゃ)中宮祠へお参りに行きました。

歌ヶ浜駐車場からは5分くらいで行けます。

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冬期の二荒山神社は10月下旬には閉鎖しています。

その代わり小さな神社があるのでそちらでお参り。

 

 

夏に行ったときの写真はこちら。

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狛犬が覆面レスラーみたくなってた。

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今回の温泉は、奥日光からいろは坂を降り、清滝ICの近くにある「やしおの湯」に寄りました。

日光市営の温泉施設で500円で入浴できます。広い内湯と露天風呂がありますが、なんだかすごく照明が暗かったです。

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宇都宮へ戻ってきて久しぶりに爆弾ハンバーグを食べました。もう何度も登場していますね。

チーズソースは頼むべきじゃなかった。

日光社山の登山を終えて

2012年登山は地元栃木の山、誰もいない静かな山頂で無事に終えることができました。

腰まで及ぶラッセルは大変でしたが、それを乗り越えての壮大な青空とくもの世界。今年最後の山をここに選んで本当に良かったです。

スノーシュートレッキングを楽しむ山としてもお奨めできますね。自分は持ってませんが。

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たち君とは小学校以来の付き合いです。

夏の暑い日に近所の雑木林でカブトムシを探しに行ったり、放課後ランドセルを家に放り出し空き地でサッカーをしたり、友達同士コントローラーを持ち寄ってマリオカートで対戦していました。

それが月日を経て、こんな雪山で遊んでるんですから不思議なもんです。

社山の地図はこちら

コメント

  1. すんこ より:

    凄いですね
    白と青の世界・・・
    音の無い静寂な感じが写真から伝わってきます。
    良い一年の締めくくりでしたね。

    でも・・鏡餅、頭にのっけてるし
    パンダちゃんもいるしで
    可笑しくてたまりませんよ。

    • veryblue より:

      >すんこさん
      今年、最後に素晴らしい景色というか世界を味わえて本当に良かったと思います。
      この日この景色は、自分達4つの目でしか見られていないので、貴重な経験を2012年に残すことできて良かったです。
      年末ということで飾り付けで急遽鏡餅を持っていきました!

      鏡餅

  2. hearty より:

    キレー!(≧ω≦)雪山眩しいですね~。
    一時は遭難するんじゃないかとヒヤヒヤしました(汗)
    本当に海面にクジラが出てきたみたいでした!
    樹氷や眩しい一面の白、澄んだ空気、青空。・・・雪山って世界が一変しますね。綺麗。
    湖畔沿いを歩くコース素敵ですね!行ってみたいです♪
    覆面レスラーほんとだ!(笑)

    • veryblue より:

      >heartyさん
      冬の日光いいですよ!
      日光は豪雪地帯ではなく冬でもアクセスしやすいのがメリットです。

      湖畔沿いから山頂まで、水と空と山を自然の要素をぎゅっと楽しめる登山でした。
      日光はスノーシューのレンタルがあるので雪散歩が楽しめます。
      中禅寺湖

  3. たらちゃん より:

    みやっちさんのところから遊びに来ました。
    まさに雲上の世界ですね。
    未踏の悪天候な中を突き進む姿は勇敢ですね。

    • veryblue より:

      >たらちゃんさん
      直下にふわふわと流れる雲があり、波に揺られている気分でした。
      悪条件が重なりましたが、2012年最後に素晴らしい景色を独占できた喜びがひとしきりです。

  4. もと山 より:

    お久しぶりです。
    先週、半月山から社山行って来ました。半月山展望台から社山の八合目ぐらいは、展望もよかったのですが、山頂はガスで視界悪、さらに霙を思わせる冷たい雨で、さすが日光すでに初冬を感じました。きつい登りではありましたが、半月~中禅寺山からの社山は変化に富んで楽しい山でした。さすがにveryさんみたいな雪登山ちょっときついです。でもこれからはそんな時期ですね。

    • veryblue より:

      >もと山さん
      お久しぶりのコメントありがとうございます。
      日光の紅葉を楽しむのであれば、半月山から社山のルートは絶対いいと思っています。
      雪山登山をしなくてもスノーシューやワカンなどでトレッキングは簡単です!