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【新潟】巻機山 登山 ~ 新緑から残雪へ、季節を跨ぐ上越国境残雪期の旅

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2012年5月20日

新潟県と群馬県にまたがる巻機山(まきはたやま)に行ってきました。標高は1967mです。

越後駒ヶ岳や谷川岳など氷河が削り取った険しい山々がある一方で、この巻機山は緩やかな山頂をしていて、池塘が点在しています。

新潟の奥深い山の一つとして、人知れずそびえている山です。

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新潟の残雪の山は一度登ってみたいと思っていました。

巻機山は日本百名山の一角でありますが、知名度は低く、登山者の数は他の山より少ないです。米どころ新潟の豊富な水源を保つ雪稜は、圧倒的な眺めを持って迎え入れてくれました。

巻機山登山

巻機山登山 – 出発編

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土曜日出勤でした。ザックを持って会社へ行くのはいつもながら恥ずかしいです。

「何もってきてんのこの人?」で見るのヤメテ!

21時に仕事を終えて、そのまま上野駅へ。

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途中、お腹が減ったので「ココイチ」でパリパリチキンカレーを食す。

ココイチは高いし、量が少ないのであまり好きじゃないです(学生的な意見)。

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深夜の上野発宇都宮線に乗り込み毎度の小山に向かいます。

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この日記ではもうお馴染み小山駅です。

伝説の「小山ゆうえんち」はこの栃木県小山にありました。バブル期の頃はCMが頻繁に流れており、コメディアンである桜金造のフレーズを耳に残している人も多いはず。

閉園間際のジェットコースターは錆びており、別の意味で恐怖でした。

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国道を走ると、最近よく見かける痛車(イタシャ)

この日は2台ほど見て、初音ミクと声優の水樹奈々のデザインでした。ちょっと憧れます。

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桐生から高速へ入り、北関東道の波志江パーキングエリアのコンビニでいつものように買い物。

高速道路にコンビニってホント便利ですよね。このパーキングエリアは風が吹くと家畜の悪臭みたいな臭いが漂ってきます。

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深夜の関越。

ほとんど車走ってません。そりゃこんな時期に山に向かう人間など皆無ですね。

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関越の谷川岳の真下を走る、とても長いトンネル。

このトンネルを抜けると新潟に入ります。新潟にきたのはいつ以来だろう・・・・。

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塩沢石打(しおざわいしうち)インターチェンジで関越を降ります。

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月明かりもない真っ暗闇の田んぼ道をナビ通りに巻機山の登山口まで突っ走ります。平坦な道なので、ほんとに山に向かってるのか不安でしょうがなかったです。

そして、登山口のある桜坂駐車場に到着したのは深夜3時。

5時までの2時間仮眠を取りました。しかし、5月後半なのに車の中でも肌寒い、毛布をたちに持ってきてもらって正解でした。

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案の定あまり眠れず、夜が明けました。

風も穏やかで雲もなく最高の登山が期待できそうな、そんな一日のはじまり。

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駐車場には自分達の車以外にバイクが一台。

バイクの人はコース上ですれ違わなかったけれど、山頂付近で泊まりだったのかもしれない。

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駐車場の脇には轟々と川が流れているのでうるさいです。

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朝ご飯にパーキングで購入した味噌パンを頬張ります。

これ1個でお腹膨れます。味は・・・まぁ・・・。絵的にちょっとアレだけど。

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前回の武尊山で迷いそうになったのと北アルプスの遭難事故ニュースあったりとで、きちんと登山届けを提出しました。

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心を穏やかにしてくれる詩が書いてある看板が入口に置かれています。

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反対側は赤字で危険をお知らせする看板がぎっちり。シュールな演出をしてくれるぜ!

大事なことなので2回言いました的な、同じ看板が二つ。

 

巻機山登山 – 登山編

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5時42分 登山開始 ---

山頂までレッツラゴー(死語)です。

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巻機山の一般的な登山コースの「井戸尾根コース」を進みます。

沢をずっと登る「ヌクビ沢コース(上級)」にも興味があるけど・・・。また今度かな。

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木が登山道に倒れていて進みにくいです。雪解けの登山道はこんなものなのかな。

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山も徐々に芽吹きはじめて、若葉の緑色がとても鮮やかに感じます。

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ところどころに何合目を示す表示が立っています。

何合目かを示す表示がたっている山ってなかなかお目にかかれません。男体山や富士山のような独立峰だと結構ある気がします。

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4合目は可哀想なことに倒れてました。

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しばらく樹林帯を歩くと徐々に景色が見え初めてきました。

すごく尖って見える山は「大源太山」

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5合目からはぶな林になります。

白い幹に薄いグリーンの葉が清々しいです。

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朝日が眩しい。

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渓谷から雪解けの滝の音が聴こえてきます。

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5合目からはぶな林に突入し、残雪が現れ始めます。

この看板も倒れてる。

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凍った箇所があるわけではないので、アイゼンをつける必要はありませんでした。

ただ、ズルッと足を取られるのでその分体力を徐々に消耗しますね。

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残雪期は広い場所に出るとどっちに進んでいいかわからなくなるのが難点・・・。

必死に木に巻きけられているテープを探します。

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振り返ると群馬方面の山々が見えてきました。

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残雪の水が溶け出す山の景観は、生命の鼓動を感じる気がする。

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残雪期登山で必需品サングラスの登場。雪原の上は、通常の2~4倍光が強いとか。

仕事の昼休みに神保町に出かけ、急遽買いました。2000円くらいの安いやつです。

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6合目は、巻機山の渓谷の展望がいいです。

やはり標識は倒れている。

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6合目からは傾斜がきつくなって来ました。

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こんな角度。

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振り返ればどこまでも見渡せる絶景が広がってました。

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笹の間の道は、雪が微妙に覆いかぶさっているだけの箇所がいっぱいあり、踏み抜くと1mくらい落下したりします。

怖いというか、落とし穴みたいで心臓に悪い。

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7合目を過ぎたあたりから雪がなくなりました。

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森林限界を越えました。階段が続くのでちょっと疲れます。

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8合目に続く道。

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途中で抜いていった人が休んでいます。

この人と自分の格好が全く一緒のブランドと同じカラーというハプニング。向こうが長袖長ズボン、自分が半袖ハーフパンツと言った具合に。

パンツは石井スポーツでしか扱っていないブランドだと言うのに・・・・。

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上下かぶると恥ずかしいですよね・・・?こんな新潟の人の少ない早朝の山でかぶるとは・・・。

そんなこんなで頂上です。

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そんなわけで頂上に到着!

 

 

 

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……。

 

 

nanndato

 

 

「いつからこの場所を山頂だと錯覚していた?」

 

 

いやまぁ、地図にもちゃんと載っているので知ってるわけですが。誰だ「ニセ」とかいうネーミングにしたのは。なんか子供っぽさがある感じですね。

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そんなわけで「ニセ巻機山」は9合目で、もうちょっと進みます。

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9合目から一度降りて、また登れば頂上です。

3~4月はバックカントリーが盛んなようで、ところどころにスキー板の跡がありました。よくこんな急斜面滑れるな・・・。

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ニセ巻機山から降りたところに避難小屋がありました。

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トイレも使えました。

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さあ、この斜面を登りきったら頂上です。

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夏道は無視して全速前進。

うおおお

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おおおぉぉぉ・・・

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疲れた。

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そんなこんなで稜線上に到着。そりゃもう大絶景です。

どこまでも広がる山々の山頂に薄っすらと被る白い雪と空の色に照らされて青く染まった景色が最高です。

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今まで方角的に見えていなかった新潟方面が見えてきました。正面の山々は越後三山(えちごさんざん)ですね。

越後駒ヶ岳、八海山、中ノ岳で構成されている越後三山は個人的に憧れのコースです。

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頂上は起伏の緩く平坦。

今まで登り一辺倒だった道が嘘みたいです。

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どうやらここが巻機本山の頂上であるようだ・・・・。山頂を示す看板も標示もなく、あるのは人の手によって積み上がった石だけ。

えっー?百名山なのに・・・。普通ならドンッとでっかい看板があるものだと・・・。

まぁ、この日一番乗りだったので許します。

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そして、巻機本山を抜けて牛ヶ岳を目指します。

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道中あまりにも開発されていない綺麗な雪に欲望を抑えきれず、ねっころがる。

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開脚してみる。

・・・画面下に落ちている小さい黒い物体がお分かりだろうか。ポケットに入っていたスマートフォンである。

落としたことに気づかず、この先を行ったところで昼食をしているときに通りがかったおじさんが拾ってくれました。危ないところでした・・・ありがとうございます・・・・。

もうバカなことはしません。いやすると思います・・・。

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この道が新潟と群馬の県境。

かつては越後(えちご)と上野国(うえのくに)の国境で、いわゆる上越国境です。かつての国境を歩くというのはロマンですね。

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9時40分 牛ヶ岳山頂 ---

牛ヶ岳山頂です。

デフォルトで折れている標示の木を持ち上げての撮影。

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そんなことでお昼ご飯です。

風が出てきたのでレインウェアを着込んでお湯を沸かします。


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お湯を沸かすだけならジェットボイルがいいけれど、高いしなー。

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間に合わせとしか言いようのない納豆き。

本当は巻き寿司とか恵方巻とかロールケーキとか用意したかったけれど、休日出勤のせいで・・・!

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食後はコーヒーとかんりんとうまんじゅうで。

あまり、カリッとしてないかんりとうまんじゅうでした。

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東側の尾瀬との間にある湖は奥利根湖かな?

利根川の源流ですね。そういえばホルムアルデヒドが検出されて、断水になるニュースありましたね。

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鷹?

二匹いて、いちゃこいてました。

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のんびり昼食を取って下山を開始します。

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楽しい楽しいスキーの始まりです。残雪の下山は、登山靴でつるつる滑るだけでとても楽チン。

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ハイスピードで降りれて楽しい。夏にはできないダイナミックな降りかたですね。

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なんだこのカッコ・・・。

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雪の上だから涼しいんじゃないかとお思いでしょうが、雪に照り返される太陽光で体が熱せられるので汗を多量にかきます。

こんなに暑いと感じてるのに雪が溶けないは不思議です。

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それでも帰り道は雪が溶け始めてびちょびちょ。

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登山靴スキーでくだるくだる。

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樹林帯に突入。

スピードを出しすぎるとぶなの木にぶつかりそうになることもしばしば。

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樹林帯に入り雪がなくなり、それまでとはうって変わって憂鬱な下山が始まる。

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花びらが3センチはありそうな大きな花が咲いていました。名前がわかりません。

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急な昇り降りはないけれど、足に疲労がたまってきました。

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久しぶりの7時間と言う長丁場で、最後はぐったりしながら歩いてました。

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13時25分 下山—

今日この山ですれ違ったのは自分達以外に単独4名と3人組1PTだけでした。

この時期、景色もコースも最高だと思うのでこの時期を狙ってくるのがイイと思います。

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駐車場代金を徴収するおじさんが、木陰に座ってました。どうやら原付で来ている模様。

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駐車場から少し行ったところに桜の木がありました。今年最後の桜です。

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巻機山から街へ移動。

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夜中は真っ暗で見えませんでしたが、ちょうど田植えの時期ですね。

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今まで歩いてきた雪解けが麓の町まで流れて、魚沼産のコシヒカリが育つかと思うとご飯一粒も残せませんね。

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楽しそうな少年。

冬は物凄い雪がこのあたりは積もるんだろうなあ。

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正面の工場は、冷凍食品でカトキチ。

そういえばこの名前はなくなってテーブルマークっていう会社名になったんだっけ。子供の頃、ここの冷凍うどんを食べてました。

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巻機山の周辺は温泉はあまりないとのことだったので、登山後の温泉は湯沢まで移動しました。

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たちの目が閉じかけたくらいに目的地の温泉に到着。「駒子の湯」に寄りました。小説「雪国」のヒロインの名前ですね。

古民家風の造りですが、中は新しくとても綺麗でシンプルな内装です。お湯は少し熱めで、料金は500円でした。

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17時半 小山駅

この後は、ふたりで意識を失いかけながら高速で小山駅に向かい、そこから慌しく東京へ帰りました。

久しぶりの弾丸深夜登山を無事に終えて大満足の週末になりました。

巻機山の登山を終えて

残雪の山はとても素晴らしいということがわかりました。山がこんなに美しいものだったと感じたのは、去年登った山形の月山(がっさん)以来です。

雪で冬の名残と新緑で夏の始まり、歩くことで季節を跨いでるような気分になれました。

上信越方面の山は初めてですが、とてもいいですね。谷川岳や妙高山などまだまだ登ってみたい山がいっぱいあります。

あのWikipediaですら巻機山の紹介文が他の山と比べ少なく、百名山の中で見落としがちな巻機山ですが残雪がある時期にお越し下さい。

素晴らしい登山が待ってます。

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そんな新緑の季節にぴったりのMy Little Loverの「evergreen」でお別れ。

巻機山の地図はこちら

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