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【伊豆】天城山 雪山登山 ~ 雪と氷の美術館と化した山、凍える様な伊豆半島の旅

天城山_01

今年2012年に足を踏み入れてる都道府県。

東京都、埼玉県、栃木県、群馬県、福島県、山梨県、長野県、静岡県の8つ。東京から近い茨城県、千葉県は全然行く機会がない。茨城には2年前の夏に水戸にちょっとした旅行に行っているんですが、千葉に最後に行った記憶がない。なんで千葉に行きたい。

今年は機会があれば行ったことない都道府県に行きたいです。自分にとって四国と北陸は未開拓地域。

天城山_02

今回は、静岡県伊豆半島にある天城山(あまぎさん)の旅です。

2週間前に訪れた赤城山の帰りに雪をかぶった氷の路上で滑り、右足に重度の捻挫を負いました。それから1週間は痛さで右足を引きずりながら生活し、次の1週間は回復しつつも怪我の痛みが残る辛い日々でした。今週末、万全ではないものの痛みは引き、普段通りに歩けるように回復しました。

そして、奇しくも同じ百名山で赤城山(あかぎさん)と僅か一字違いの天城山(あまぎさん)。文字通り雪の上で受けた「雪辱」を果たすことに相成りました。

ストレイトストーリー_01

早速ですが、最近観た映画の話をしようと思います。この間、99年に公開された『ストレイト・ストーリー(The Straight Story)』を観ました。


ストレイトストーリー [DVD]

個人的にロードムービーブームが来ているので、お勧めを紹介しているページでこの作品が上がっていたので見た次第です。この映画は実話を元に作られています。

ストレイトストーリー_02

物語の舞台はアメリカのアイオア州ローレンス。

アイオア州というとアメリカの内陸に位置していて、農業人口が多い州。中学のときに習った記憶がある「コーンベルト」の中核都市で、とうもろこしの生産は全米1位。そして、ローレンスはメインストリートを縦横無尽に野犬が走り、バンが適当に駐車しているような田舎町です。

ストレイトストーリー_03

主人公は一人の老人。

長年の月日を経て色落ちしたであろうリーバイスのジーンズにチェック柄のウェスタンシャツをインし、ベルトはせずサスペンダーで吊る。外へ出掛ける際は、底が深いテンガロンハットをかぶるようなアメリカの片田舎に住むじいさんを象徴しているかのようなスタイル。

73歳になり足腰がすっかり弱りはしたものの、街に暮らす仲間とバーで一杯やったりとのんびり娘一人と一緒に暮らしている。そこに喧嘩別れをして以来十数年会っていない兄が心臓発作で倒れたと連絡があり、この物語がスタートします。

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兄が住む町までは500キロ。

何を思ったか老人はトラクター(耕運機)で旅に出る決意をする。なぜなら免許がないから。

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500キロの道のりを時速8キロで旅する老人。

道中、様々な人生を持つ人との出会いがあり、時にはトラブルに巻き込まれながらゆっくり旅をして兄の元へ向かう。

同じ歳のじいさんとバーで飲むことになり、昔の戦争の話をして涙を流す・・・。個人とてこういうシーンにぐっときてしまう。

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アメリカの美しい田園風景と共に物語はのんびり進行します。

ひたすら静かにアップテンポも特にあるわけではないので、大作映画に慣れている人には実に退屈な映画なのかもしれません。

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長い旅を経て兄の家へと辿りつきます。

ストレイトストーリー_08

物語の途中、自転車のロードレースのキャンプに歓迎された老人とそこに集う若者の会話。

「年をとることでいいことはあった?」と問われた老人

「年をとると経験を積む・・・細かいことが気にならなくなる」と答えます。そして、画像の質問---

「年をとって最悪なのは何?」そして、老人は間おいて答えます・・・。

この答えはこの記事の最後で!

天城山 – 出発編

天城山_03

登山の前日つまり土曜日の出来事。

ある用事で神保町に出掛けていました。家の近所で桜が咲いているのを見つけました。

天城山_04

神保町をふらふら。

まあ、これは次回への伏線ということで。

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たまには都会の写真を収めておかないと実は田舎物なんじゃないかと思われるので。

オシャレに原宿をぶらぶらしたりもします。裏原(ウラハラ)にも行きます。マンホールの下やビルとビルの隙間にあります裏原。

この画像の広告ディスプレイはチャンネルですね。テレビリモコンメーカーです。

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渋谷です。

天城山_07

日曜日のメンバーが揃っていたので前夜祭が開催されました。

渋谷駅から渋谷警察署のほうへ、歩道橋を渡ったらある「俺のハンバーグ山本」です。メディアで時折紹介される人気店のためか、10人程度並んでいました。

天城山_08

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3人とも「俺のハンバーグ」看板と同じ名前のメニューを注文。土鍋に入って味噌が効いたソースが特徴です。セットは別売りになるのですが、野菜たっぷりの豚汁や手作り野菜ジュースが嬉しいです。

ハンバーグをたらふく食べ翌日の精力をつけました。

天城山_10

朝6時26分、いつもの二子玉川駅からの東京の夜明け。あ、川挟んで右は神奈川だ。

出だしに登山とは関係ないことに尺を使ったけど気にしない。

さて、天城山は伊豆半島にあります。東京からはかなり遠いのです。電車とバスを乗り継いで登山口まで行くことは可能ですが、スケジュール的にかなりタイトになり厳しいとの事前情報があったのでレンタカーを選択。

天城山_11

しかし、レンタカーを東京から借りると高速代+ガソリン代で結構な額がかかるとコンピュータが算出。

電車で小田原まで向かい、そこでレンタカーを借りると高速代は必要なくなり有料道路代だけで安く済むという結論に至りました。フェイスブック創始者のマークザッカーバーグ並の頭脳明晰ぶり。

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8時2分 小田原駅---

年末行った箱根山登山以来だから2ヶ月ぶりの小田原。

天城山_13

小田原駅の駅ビル。うーん、あの緑の窓ガラスがなにか意味があるのではないか。いやないか。

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駅正面から左方向へ、飲み屋街の中にあるトヨタレンタカーで車を借りました。

伊豆_01

伊豆にレンタカーで行くのは2年前の夏以来。あの頃は登山はしていなくて日々ダラダラ居酒屋を飲み歩くだけの生活で珍しく旅行らしい旅行をしたっけ。

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半年振りのみやじゅん君の運転です。十国峠からはまさかの雪が舞い始め、路上には雪が・・・・。

スノータイヤじゃないのでびびりながら運転してましたが、みやじゅんの神テクニックでなんとか乗り切りました。カーブでやたらふらふらするので少し酔ったのは内緒ですよ。

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有料道路の伊豆スカイライン。終点の天城高原まで行きます。

きっと海を眺めながら爽快なドライブが楽しめる道路なのだと思うのですが、えらく視界が悪い地味なドライブになった。

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天城高原から降りてすぐ目的地である天城高原ゴルフクラブ手前にいた鹿の親子。

あまりにもナチュラルにそこにいた。

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10時ちょうどくらいに天城高原ゴルフクラブのハイカー専用の駐車場に到着。

小雪が舞っています。予報では晴れだったので完全に裏切られました。

天城山_18

今回のメンバはこの3人。ともみさんは高水三山ぶり。

駐車場はかなりの台数が停められますね。

ちなみに、併設されているトイレは凍結防止のため3月下旬までは使えないと張り紙が貼ってありました。ドライブ中に飲み物飲まないでよかった。

天城山_20

10時26分 天城山登山口 ---

登山口はわかりやすかった。車で来た場合大抵、迷う羽目になるんですが。

天城山_21

天城山のコースが紹介されている看板がありました。

最初に万二郎岳に行き、それから万三郎岳に至る周回ルートでおおよそ4時間のコースタイムです。

天城山_22

小雪が舞う林道を歩き始めます。

非常に静かで誰も歩いていません。どうやら10時に駐車場に着くのは遅いようですね。

天城山_23

前日に雪が降ったのか道には少々雪がかぶってます。

今年は、晴れに恵まれない・・・。快晴になったのは今年一発目の竜ヶ岳だけなんじゃないかな。

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10時46分 四辻 ---

登山口から10分ちょっとで、分岐点の「四辻」に到着。ここを基点に周回するわけです。万二郎岳方面へ進みます。

さすが百名山といったところでしょうか看板に金が掛かっている。茶色の看板にこのフォント、富士山の看板と一緒のような気がするんですが作成元は一緒なのかな。

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しばらくは川にそって歩くことになります。天城山の川だけあって「天の川」かな。いや知らないけど。

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粉雪が植物にかぶっていて非常にいい雰囲気。

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しかし、前回赤城山で受けた怪我は完治しておらず右足に痛みが・・・

「くそッ!ようやく手に入れた全国の切符(?)なんだ!こんなところで諦めてたまるかッ!!」

痛みに耐えて勝利することは主人公の条件なんです。

※ジャンプスポーツ漫画の影響を受けて育っています。

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ドクターストップがかかるまで歩き続けます。

川沿いの道は面白いのですが泥が半端ないくらい靴に付着します。スパッツ履けばよかったと登山終わってから気付く。

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また転んで傷を悪化させるわけにはいかない。

天城山_31

枝についた水滴は凍っていてキラキラ光って、陽のあたらない林道に輝きを与えてくれます。

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時折こんな風に木々が洗い流されたように開けた場所があるんですが土砂崩れがあるのかな。そんな急な斜面じゃないのだけれど。

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しばらく登ると木々は樹氷となって現れてきました。その美しさにうっとりするみやじゅん。

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最後のほうは登りが急ですが、階段があったりと割りと楽に登れます・・・。登れますがやっぱり足の調子が悪いせいか息が切れてた。

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程なくして道が平坦になり頂上に到着です。

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11時53分 万次郎岳 ---

写真をばしゃばしゃ撮りながらのまったり進行だったため結構時間が掛かりました。看板の上半分が欠けて天城が「大城」になってた。

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お昼です。久しぶりのカレーです。

外で食べるカレーは美味しい。きっと高名な学者でもこの外で食べるカレーの美味しさについては証明できないだろう。デザートはいちごプリン。

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このメニューは、月山でやってたりします。デザートは同じシリーズの杏仁豆腐でしたが。

山と城山で同じメニューで合点がいきますね。ははは。

・・・・・

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温めなおしが効くこのアルミ皿は便利。

カレー単体でとると絵的に良くないから、パセリを振らないとダメだな。

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頂上は風が吹き付けてきてものすごく寒いので早々に切り上げ出発です。

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次の目的地「万三郎岳」に向かいます。

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樹氷に覆われた天城山は展望こそ望めないもののそこは雪と氷の美術館

木々の枝に雪が付着し、それが風になびいて白いアートになってます。

天城山_42

馬の背に到着。

ここから馬の頭まで急な坂に斜面になるってこと。

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それにしても伊豆半島とは思えない景色。

伊豆_02

伊豆_03

伊豆っていうと夏!海!のイメージだけど冬の山の中は、完全に別世界。

この写真は2年前に行った伊豆西部の堂ヶ島海岸。

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万二郎岳から万三郎岳までは1時間掛かるのですが結構アップダウンがありました。

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天城山の名所である「アセビのトンネル

日本語で書くと馬酔木。馬だけではなくほとんどの哺乳類が食べない植物らしいです。

異名がアンドロメダで、アンドロメダ銀河を連想させるまさに天城山に相応しい植物と言えるのではないでしょうか。

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まあ、冬なんで咲いてないんですけれどね。3~5月ごろが見頃らしいです。

むしろ展望が全くない天城山は、アセビの花を見る目的で来るべきなんでしょうが・・・。

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雪は降ったりやんだりを繰り返していました。霧が立ち込めると幻想的な世界を演出してくれます。

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しかし、水面下では徐々に右足の痛みが増し・・・。

「手ごわい相手だけれどこんなところで負けるわけには行かないんだッ!!」

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そして苦難を乗り越え山頂に到着。

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14時10分 万三郎岳 ---

木に囲まれていてまったく展望はありません。囲まれていなくてもこの天気じゃ無理なんですけど。

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浅間山~黒斑山以来の登場。

天城山→天の川→短冊にお願い→笹→パンダ

当てつけとしか言いようがない。

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なんだかんだ14時なってしまったので早々に降ります。下山は2時間くらい掛かります。

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雪の下に小さく実った赤い果実。

少しづつ春の気配が訪れてますね。

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くだりは足にキマス・・・・

前を行く二人は普通のペースで歩いていたと思うけれど、かなり必死になってついていきました。

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涸沢分岐。

なんか槍ヶ岳の手前にもあるところだよね?

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降りてくると地面には雪がなくなり、湿った泥が靴にこびりつくので重い思い。

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口をカパッとあけておはぎを食べているかのような木。

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「キャン!!!」

え?なんだ今の声?

と突然悲鳴のような声が聞こえたと思って、周囲を見てみると鹿が林の奥にいました。鹿があんなに高い声で鳴くとは知りませんでした。仲間に警戒を促してるのかな。

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16時11分 下山 ---

想像以上に疲れました・・・。右足が痛むので気を使って歩いていたので、集中してたからかな・・・。

若さ溢れるみやじゅん君とともみさんは「ハイキングレベルだね」っと高飛車なことを言ってやがりました。

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下山したとき、駐車場は自分たち以外の車は1台しかいませんでした。トイレの水道が使えないので、靴の泥を落とすのが大変です。

伊豆といえばそう温泉ですね。

ゴルフ場の駐車場にも看板があった「万天の湯」に立ち寄りました。市営の施設で入力料は700円でした。内湯は10畳ほどあり寝湯ができるのでリラックスできます。

露天風呂もあり景色がよければ富士山が見えるようです。しかし、正面にあるテニスコートから丸見えのような気がしますが。

座敷もあって少しまったり休憩。

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帰りもみやじゅんに運転を任せっきり。

道路は全然空いてました。まあ、オフシーズンだしそりゃそうか。

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天城山といえばこの歌を忘れてはならない。石川さゆりの「天城越え」。旅の音楽に是非。

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小田原駅で100円セール中のミスタードーナッツで3個ほど買って帰路に着きました。ちなみに自分が一番好きなドーナッツは、オールドファッションの半分にチョコをかけたチョコファッションが好きです。

時点でフレンチクルーラー。もちもちしてるのはあんまり好きじゃない。

天城山登山を終えて

久しぶりのレンタカー登山、小田原までの電車代、レンタカー代、ガソリン代、有料道路代で一人当たり5000円以内に収まりました。普段の電車で行く登山よりは2倍の値段は掛かっていますが、距離で考えると安く済んでいます。電車とバスだとどれくらい掛かるんだろう。

天城山は展望がない山です。季節に咲く花や冬の樹氷、伊豆観光がてらと・・・といった感じに目的をもって行きたい山ですね。みやじゅん的には、雪山だったからこそ楽しめたようですがもう「伊豆はいいや」とか言ってた。自分はこの伊豆に絶対行きたい山が一つあるのでいつかまた来たいです。

ちなみに足はまだ治っていません・・・。

・・・・・

さて、冒頭の映画の話ですが老人が若者に

「年をとって最悪なことは?」と聞かれときの返答ですが

ストレイトストーリー_09

心に染みる一言ですね。

誰もが例外なく老いていきます。きっと自分もそう感じる日が来るのでしょう。

天城山の地図はこちら

コメント

  1. 鹿対策に早く狼の導入を! 懸念がある人はこのページを参照 http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/697065/221774?page=3
    http://japan-wolf.org/content/faq/